マルチ対応空中サーフィンゲーム『SurfsUp』Steamで無料配信開始。評判も良い

Mark Arneman氏は7月7日、3Dアクションゲーム『SurfsUp』をSteam向けに無料でリリースした。本作はさっそく好評を集めている。

個人ゲーム開発者のMark Arneman氏は7月7日、3DアクションゲームSurfsUpをリリースした。対応プラットフォームはPC(Steam)。本作は無料で配信されており、多くの好評を集めている。

『SurfsUp』は斜面を滑走する「surf」を駆使してコースを素早く進むアクションゲームである。プレイヤーは、速度やジャンプのタイミングなどを精密にコントロールして、コースをできるだけ素早く攻略することを目指す。コースは30種類以上あり、日替わりでランダムに選ばれる仕組みになっている。シングルプレイで最速タイムを突き詰めるもよし、マルチプレイで競い合うもよしの、手軽に「surf」を楽しむことのできる作品だ。

本作で多用するアクション「surf」は、滑り落ちそうなほど急角度の斜面に対して身体を横に向け、斜面と接している側の移動キーを入力しておこなう。滑り落ちる動きによりキャラクターは落下速度を得るが、うまく視点を調整して移動キーを入力している限り、滑り落ちることはない。キャラクターが得た速度は前方への滑走となって、高速で移動したり、大ジャンプをすることができるという独特の挙動だ。

斜面は途切れていることもあるため、うまく「surf」して十分な加速をしてからの大ジャンプを求められる場所もある。カーブしている斜面では「surf」をしながら視点を動かして滑る方向の微調整も必要だ。また、障害物があるなどして、あえて斜面を途中で離脱しなければならない箇所もある。コースの作りをよく見極めて精密な操作をおこなえば、複雑なコースでも「surf」して高速で進んでいける爽快感を味わえるだろう。

本作の根幹をなす「surf」の由来は、FPSゲーム『カウンターストライク』内の斜面での挙動である。斜面を滑る際に落ちないよう移動キー入力をすると、キャラクターが高速で滑っていき大きくジャンプできることを発見したユーザーが、その挙動を楽しむ専用のマップを2004年に制作したことが事の始まりだ。以来、この挙動はコミュニティに「surf」として広まり、『カウンターストライク2』でも専用のカスタムマップをダウンロードして遊ぶことができる。

本作はそんな「surf」に着目して、手軽に遊べるようにした作品だ。公式Webサイトにはリーダーボードも存在するほか、コース作成用のSDK(ソフトウェア開発キット)も公開されており、今後もコースは増え続けると予想される。本体は無料であるため、まずは試してみるのも良いだろう。ちなみに有料DLC『Supporter Bundle』を購入すると、最初から見た目変更アイテムやコースがすべて解禁されるほか、フレンドのみを招くことができるプライベートロビー機能や、専用の見た目やモーションを使うことができるようになる。

そんな『SurfsUp』はリリースからさっそく好評を博しており、本稿執筆時点でSteamユーザーレビューは85件、そのうち95%が好評とする「非常に好評」のステータスを獲得している。本作は「surf」で滑るだけでも爽快で楽しめるものだが、タイムを突き詰めて個人で楽しんだり、ランキングで競い合ったりと、「surf」の楽しさを増すような工夫が散りばめられている。日替わりのコースで飽きにくく、何度も繰り返し遊ぶことができるだろう。もともと『Counter Strike』シリーズで「surf」を愛好していたユーザーからも、挙動の再現度が高いと好評のようだ。

『SurfsUp』はPC(Steam)向けに無料で配信中。有料DLC『Supporter Bundle』はリリース記念セール中で、7月14日までの期間限定で定価の25%オフとなる税込900円で購入可能だ。

Naoto Morooka
Naoto Morooka

1000時間まではチュートリアルと言われるようなゲームが大好物。言語学や神話も好きで、ゲームに独自の言語や神話が出てくると小躍りします。

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