『スマブラSP』で突然「ホームランで撃墜遊び」が流行る。吹っ飛び中の敵に“ホームランボール”を当てたり、自分が“弾丸”になったり楽しげ
『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』(以下、スマブラSP)における、ホームランバットなどを利用した遊びがSNS上にてちょっとした流行を見せている。トレーニングモードにて、さまざまなやり方で「吹っ飛んだ敵をさらに空中で追い打ちする」様子をユーザーたちが共有しているのだ。
『スマブラSP』は2018年に発売された対戦アクションゲームだ。2021年12月に“最後のバランス調整”アップデートが実施されるも、プレイヤー活動は引き続き盛ん。公式大会や国内外の非公式大会が活発に開催されるなど、発売から約6年を経た今でも活気の衰えない作品だ。
現在X(旧Twitter)上にて、本作の挙動を活かしたトリッキーな遊びが注目を集めているようだ。それは、ホームランバットやタイマーといったアイテムを活かした、いわば「空中追い打ちチャレンジ」である。発端となったと見られるのは、本作プレイヤーであるApril氏による、6月23日の下記のX投稿だ。
動画のなかでApril氏は、トレーニングモードにてキャラ「ダックハント」を利用。被ダメージを502%に設定したリンクを相手としている。同氏はホームランバットとタイマーを出現させると、ダックハントの特徴的な技である「缶」を投げた。そしてタイマーによりリンクの動きを遅くし、打撃で画面左に吹っ飛ばすと、おもむろに缶の前でバットを振りかぶった。渾身のスイングにより弾丸のように打ち出されたホームランボールならぬホームラン缶は、すでに空中を吹っ飛ぶリンクに見事命中。リンクはあらぬ方向へと追加で吹っ飛び、撃墜ラインに突き刺さったのだった。
この見事な映像は、国内外の『スマブラSP』プレイヤーの心を掴んだようだ。同投稿は本稿執筆時点で1700を超えるシェア数・1万3000を超えるいいねを集めているほか、反響も多数。なかには、自分なりのやり方で「空中追い打ち」を実施するプレイヤーたちも見られる。
上述の投稿では、別のプレイヤーがパックマンを使って、ケンをふっ飛ばしている。タイマーとホームランバットを利用する点は共通でありつつ、こちらで打ち出しているのは「消火栓」だ。放物線を描いて飛んでいく重そうな消火栓は見事に空中のケンを吹っ飛ばし、そのまま撃墜ラインへ運んでいる。
ほかにも複数のプレイヤーが類似の遊びを楽しんでおり、“ホームランボール”による撃ち落としだけでなく、爆発物などを利用して自らが高速飛翔し追撃していくバリエーションも誕生しているようだ。
なお、April氏のポストに向けては、過去に同様の遊びが話題となっていたとの情報提供もある。本作がリリースされた2018年には、別プレイヤーのWhite & Husky氏が上述のホームラン撃墜動画を公開。ゆっくりと吹っ飛び落下するベヨネッタを、弾丸のように打ち出された缶が撃墜する様子は、またApril氏のホームラン動画とは別の美しさがある。リリースから数年後にふたたびこうした遊びが注目を集めるのは、本作の誇る根強く厚いファンベース故だろう。
『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』はNintendo Switch向けに発売中だ。