“ほぼマウス移動だけ”ローグライト『スーパードリフトブレード』に高評価集まる。気づくまで無限ループ、どこか変な「アクション風パズルゲーム」

個人ゲーム開発者のLiujiajun氏は8月13日、『スーパードリフトブレード』をPC(Steam)向けに配信した。本作はさっそく高い評価を獲得している。

個人ゲーム開発者のLiujiajun氏は8月13日、『スーパードリフトブレード』を配信した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、ゲーム内は日本語表示に対応している。本作はさっそく高い評価を獲得している。

本作はローグライト・アクションゲームとパズルゲームの要素が組み合わさった作品だ。主人公はループに巻き込まれており、同じ一日の冒険を永遠に繰り返している。プレイヤーは戦闘をこなしてエリアを探索しつつ、奇妙な世界の謎を解き明かしていく。

ゲームプレイでは原則としてキーボードは用いず、マウスのみで操作する。またゲーム上のとある事情により、左クリックをすると主人公のライフにダメージが入ってしまう、というゲームルールになっている。そのためクリック操作も基本的に使用しない。主人公はマウスの動きに追従し、攻撃範囲に敵が来ると自動でアタックするため、プレイヤーはひたすらマウスを動かして回避や攻撃をおこなっていく。

本作のマップ構造は固定で、次のエリアに進むと前のエリアには戻れない。道中では役立つアイテムが手に入ることがあり、またレベルが上がれば主人公の能力を強化可能。そうして探索を進めていくことになるが、本作では普通に進行しているだけではいつか行き詰まり、やがてループを起こしてしまう。一方、冒険中に手に入るイラストなどはパズルの手がかりとなっており、周回しながら解き明かすことで新しいルートが開けていく。そうして世界に隠された謎を解き、ゲーム全体の物語を進めていくことになる。

本作『スーパードリフトブレード』はSteamにて8月13日にリリースされた。Steamユーザーレビューでは、本稿執筆時点で92%が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得。SteamScoutによると、投稿レビューのおよそ9割が中国語簡体字のものとなっており、中国語圏を中心に高い評価を得ていることがうかがえる。

本作はローグライトゲームではあるが、いわゆるキャラの恒久強化といった要素はあまりない。かわりにパズルの手がかりなどの情報が、いわゆるメタ進行の重要な部分となっている。マウスのスライドのみで操作する軽快なバトルパートも魅力である一方で、本質的にはパズルに重点を置いた作品として設計。そうしたジャンルを横断した作品の厚みが、ユーザーからは高く評価されているようだ。またプレイヤーをゲーム中にひきつける演出の数々も好評である。

本作を手がけるLiujiajun(流贾君)氏は中国・広東省に拠点を置くゲーム開発者だ。個人でちょっと変わったゲームを制作しているという。過去には短編作品を中心にゲームを開発・公開。なかでも無料アドベンチャーゲーム『バブルマン』はSteamユーザーレビューにて、本稿執筆時点で約5900件中93%が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得するなど人気を博した。

本作『スーパードリフトブレード』は、Liujiajun氏がSteamで公開する8作目のタイトルになるとのこと。開発には2年を費やしたそうで、同氏のこれまでの作品と比較すると大規模なゲームとなっている。なおLiujiajun氏によると本作もちょっと変わった作品のため、フルバージョンを購入する前に無料デモをプレイして、自分に合うか試してみてほしいそうだ。

『スーパードリフトブレード』はPC(Steam)向けに配信中だ。価格は税込800円で、8月27日まで10%オフのリリース記念セールが開催中。ゲーム内は日本語表示に対応している。また無料デモ版も公開中である。

Akihiro Sakurai
Akihiro Sakurai

気になったゲームは色々遊びますが、放っておくと延々とストラテジーゲームをやっています。でも一番好きなのはテンポの速い3Dアクションです

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