“死ぬと装備全ロスト”なローグライトFPS『SULFUR』、緊張感あるダンジョン攻略がたちまち人気博す。個性豊かな銃を集めて強化、物資と装備を収集してボスとの戦いに挑む


デベロッパーのPerfect Randomは10月29日、『SULFUR』の早期アクセス配信を開始した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、ゲーム内は日本語表示に対応している。本作はさっそく多くのプレイヤーを集めており、課題を指摘する声もありつつも「非常に好評」ステータスを得るなど、好調なスタートを見せている。

『SULFUR』はローグライク要素のあるFPSだ。プレイヤーはランダムで構造が変化するダンジョンを冒険し、物資を収集。装備を強化しつつ敵と戦い、ボスを倒してダンジョンを踏破することを目指す。

本作にはさまざまな銃器が用意されており、ランダムにドロップするものを拾ったり、あるいはショップで購入することで使用可能。銃器はそれぞれ個性ある性能で、レーザーポインターや照準器などアタッチメントを装着することができる。また武器は使っているうちに熟練度が上がり、魔法エンチャントの枠が追加。使い込むことでさらに強化することが可能だ。

ただし本作では、戦闘中にやられてしまうと持っていた装備はすべてロストしてしまう。一方ダンジョンの道中には、集めた装備を安全に保管できるスタッシュが用意されており、また拠点にワープして引き返せる呪文なども存在している。また集めた素材を組み合わせて回復アイテムを料理するといった要素も存在。さまざまな装備を活用してビルドを構築し、ロストの恐怖と戦いながらダンジョンを攻略していくのだ。


本作は、10月29日にSteamにて早期アクセス配信が開始された。Steamユーザーレビューでは、本稿執筆時点で約870件中85%が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得。またSteamDBによると、同時接続プレイヤー数はピーク時で約2800人を記録し、その後も安定して2000人前後をキープ。多くのプレイヤーを集め好評率も高い、好調なスタートとなっている。

ユーザーレビューの内容では、装備を集めてプレイヤーを強化していくのが楽しいとする声が複数見られる。またリロードモーションがそれぞれ違うなど、銃器がよく作りこまれているとして高く評価する声が存在。さらにグリッド状のインベントリシステムや銃のアタッチメントが豊富なところ、死に緊張感があるところなどから、本作をいわゆる脱出シューターになぞらえて評価する声も複数見られる。


一方、本作は早期アクセスが始まったばかりということもあり、バグの多さや最適化不足などを課題として挙げる声も存在。また装備の保管庫があまり大きくないところや、料理のレシピが保存されないところなどは不便だとして、改善を求める声が寄せられているようだ。また日本語ユーザーからは、日本語表示だと正しくテキストが表示されないところがあるなど、ローカライズの品質の改善を求める声も挙がっている。

そんな本作にはさっそくパッチが配信されており、いくつかの不具合が修正。レビューでは開発元がさっそく改善に取り組んでいることを評価する声も見られる。また不評とするレビューにおいても、基本的なゲームプレイは高く評価するものが多く存在。全体として、早期アクセス配信を通して本作がブラッシュアップされていくことに期待の声が寄せられているかたちだ。

また開発元はSteamストアページにて、本作のロードマップを公開している。そちらによると、まず早期アクセス配信からしばらくはバグの修正に努めるとのこと。その後は新たなステージや装備など新要素を追加していき、正式リリース時にはエンドレスモードを実装する予定だという。またストレッチゴールとして、本作の売り上げが20万本を超えた暁にはマルチプレイを導入予定とのことだ。正式リリース時には価格を上昇させる予定もあるという。

『SULFUR』はPC(Steam)向けに早期アクセス配信中だ。ゲーム内は日本語表示に対応している。PS4/PS5およびXbox向けには2025年に配信予定。また現在Steamではリリース記念セールがおこなわれており、11月5日まで20%オフとなる税込2320円で購入可能だ。