大好評マフィア撃滅ガンフーアクション『Suit for Hire』正式リリース。三人称視点モード追加で、臨場感たっぷりのダイナミック暗殺稼業

Godmode Interactiveは6月21日、『Suit for Hire』を正式リリースした。正式リリースにあたっては三人称視点が追加。既存の見下ろし視点と、自由に変更ができるようになっている。

デベロッパーのGodmode Interactiveは日本時間6月21日、暗殺者アクションゲームSuit for Hireを正式にリリースした。対応プラットフォームはPC(Steam)。ゲーム内は日本語表示に対応している。

『Suit for Hire』は見下ろし視点と三人称視点を自由に切り替え可能なガンアクションゲームである。プレイヤーは腕利きの暗殺者となり、世界各地でマフィアのアジト殲滅といった危険な任務を遂行することになる。拳銃、ショットガン、アサルトライフルなどの多彩な武器を使うことができるが、弾薬には限りがあるため、時にはマーシャルアーツを駆使するのも重要となる。華麗な銃捌きで敵を仕留め、スタイリッシュかつ残忍なフィニッシュムーブで息の根を止める、アクション映画さながらの戦いを味わえるだろう。

本作のバトルは1対多数の状況が多く、アクションは多彩である。敵の1人を盾として仲間を次々と撃ち殺してから盾にした敵を蹴り飛ばす、弾を撃ちきった銃を敵に投げつけるなど、さまざまな方法で敵を倒していくことが可能だ。敵の近接攻撃へのカウンターや、背後から忍び寄って一撃で仕留めるステルスキル、任意のタイミングでスローモーションを発動するバレットタイムなども存在する。フィニッシュムーブを決めると自動で弾がリロードされるといった要素もあり、スタイリッシュに戦うことはそのままゲームを有利にすることにもつながる爽快な作品だ。

一方で、難度は高めである。画面左下の防弾チョッキのようなマークは「被弾が許される回数」を示しており、バットで殴られても銃で撃たれても、1回の被弾につき問答無用で1つ減ってしまう。敵の処理にもたついていたら、あっさりと死ぬことになる。

幸い、殺気を察知する暗殺者としての勘なのだろうか、敵の攻撃を把握しやすいシステムとなっている。たとえば、敵の銃には時間経過に応じて縮小していく円が表示される。これは敵の射撃タイミングを示しており、円が縮小しきるタイミングで回避をすれば銃撃を避けることができるというわけだ。その他、敵の射線を示すラインや、手榴弾の爆発タイミング、敵がプレイヤーの存在を感知したかどうかなど、さまざまな情報が表示される。冷静に状況を把握し、処理の優先度を考えて戦うのが重要だ。

本作はもともと見下ろし視点のみの作品だったが、正式リリースにあたり三人称視点モードが追加された。見下ろし視点ならば敵の察知がしやすく、三人称視点ならエイムが容易だ。どちらの視点にもメリット・デメリットがあるため、切り替えにより同じステージでも違った楽しみ方ができるだろう。

そんな本作は2021年8月に早期アクセスを開始して以来、じわじわと好評を集めてきた。本稿執筆時点でSteamユーザーレビューは約560件、そのうち95%が好評とする「圧倒的に好評」ステータスを獲得している。本作の映画さながらのアクションを映画「ジョン・ウィック」シリーズになぞらえる声も多く、ゲーム中の着せ替え要素を使えばジョン・ウィックそっくりの見た目になることもできるため、複数のプレイヤーから「John Wick Simulator」とまで称されている。スタイリッシュで爽快なアクションに魅せられているプレイヤーが多いようだ。

本作を手がけたGodmode Interactiveは、カナダ・トロントに拠点を置くインディーゲームデベロッパーだ。本作がSteamでリリースする初作品である。本作の開発は正式リリースにて一区切りとされており、今後は不具合対応やQoL改善などに留め、コンテンツの追加は考えていないという。同スタジオは2072年の東京を舞台としたサイバーパンクローグライト『Ronin 2072』という作品も開発中であるため、今後はこちらの開発に注力するのかもしれない。

『Suit for Hire』はPC(Steam)向けに配信中。現在はリリース記念セールを開催中で、7月5日までの期間限定で定価の40%オフとなる税込1020円で購入可能だ。

Naoto Morooka
Naoto Morooka

1000時間まではチュートリアルと言われるようなゲームが大好物。言語学や神話も好きで、ゲームに独自の言語や神話が出てくると小躍りします。

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