国内の個人ゲーム開発者ただすめん氏は6月27日、『SUIKAWA LEAD(スイカワリード)』のSteamストアページを公開した。同作はPC(Steam)向けに2024年リリース予定。ストアページでは、スクリーンショットなどが公開されている。
『SUIKAWA LEAD』は、音声コマンドによってキャラクターを操りスイカを割る、苦行系アクションRPGである。本作の舞台は、どこか遠くにある異世界。プレイヤーは異世界の導き手と呼ばれる存在であり、コトバに特別な力が込められているのだという。本作で異世界の導き手は、コトバの力を使って割り人を導き、スイカを割る。マイクによってキャラクターを操る、音声認識を活用した奇妙なスイカ割りが繰り広げられる。
メインキャラクターの割り人は、異世界の導き手であるプレイヤーのコトバに応じてステージを進んでいく。具体的に割り人は、プレイヤーがマイクに向かって「走れ」と言えば素早く移動し、「左に曲がれ」と言えば左方向へ曲がる。本作でプレイヤーは、音声認識によってキャラクターを操作し、スイカ割りに挑むのである。異世界には歪みが生じており、時空の歪みによってコトバがうまく伝わらない場合もあるという。そうした煩わしさも本作の醍醐味とされており、困難の中でもコトバの力によって冒険を進めるスキルが求められるそうだ。
異世界の導き手と割り人の行く先には、それぞれ異なるテーマや仕掛けの用意された多数のダンジョンが待ち構えている。たとえば、挨拶がテーマのダンジョンでは「お疲れ様です」と声をかけると無力化できる敵が出現。「運賃」と叫ぶと開く扉や、古代の呪文「キ〇タァマッ」を使うと動くギミックなど、声を駆使する仕掛けが多数搭載されている。一方冒険を進めていくと、導き手と割り人も成長。新たな音声コマンドの獲得や、HP/攻撃力などのステータスアップによって、キャラクターが強化される。成長によって使用可能になる新しい音声コマンドも活用しながら、声を使うギミックが用意された試練を突破してするのだろう。なお本作ではマイクやヘッドホンの使用が必須。一部軽度の下品な表現も含まれているそうだ。
本作は、国内の個人ゲーム開発者ただすめん氏が手がけている。過去作としては、『そろそろ寿司を食べないと死ぬぜ!』『PIEN-ぴえん-』『体育館の天井に挟まったマッチョを助けるゲーム』といった作品を、フリーゲームなどとしてリリースしてきた。前作『そろそろ寿司を食べないと死ぬぜ!ユニバース』Steam版では、記事執筆時点でSteamのユーザーレビュー133件中95%の好評を得てステータス「非常に好評」を獲得。勢いのある内容や作風とは裏腹に練られたステージ構成などが、プレイヤーから評価されてきた。
本作『SUIKAWA LEAD』は、同氏のX(旧Twitter)上にて「マイク(音声認識)でしか操作できない苦行アクションRPG」などとして、2月頃から開発状況が伝えられてきた。今回正式なタイトルと共に、Steamのストアページが公開となっている。本作の開発においては、プレイヤーがたくさん変なことを言わされている未来を想像することが、大きな制作のモチベーションになっているとのこと。スイカ割りの途中には、「キ〇タァマッ」など、多数の変な呪文が待ち受けているのかもしれない。
『SUIKAWA LEAD』は、PC(Steam)向けに2024年リリース予定だ。