リアル現代台湾ホラー『窒愛SUFFOCATE』10月23日リリースへ。“えげつない表現”出し惜しみなし、命がけ隠れんぼ
Naughty Cowは10月9日、ホラーゲーム『窒愛SUFFOCATE』を10月23日にリリースすると発表した。

デベロッパーのNaughty Cowは10月9日、ホラーゲーム『窒愛SUFFOCATE』を10月23日にリリースすると発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)。ゲーム内は日本語表示に対応している。
『窒愛SUFFOCATE』は、敵から逃げ隠れしながら事件の謎に迫るサバイバルホラーゲームである。舞台のひとつは1980〜1990年代ごろに建てられた設定の、豪邸と言えるほど広い屋敷だ。屋敷の主は政治家であるリンコクヒョウ。この屋敷でプレイヤーは一家の娘リンウトウとして、追いかけてくる敵から逃れ、身を隠しながら探索することになる。屋敷のほかにも、学校と思しき場所や、寺院のような場所も確認できる。こうした場所も探索して、プレイヤーは幸せだった一家に何が起きたのかを明らかにしていくのだ。

ゲームは一人称視点で探索をおこなうことで進行していく。プレイヤーは歩いたり走ったりして移動できるほか、しゃがんだままの移動も可能である。おそらく走れば素早くできる反面、敵に見つかりやすく、しゃがめば移動は遅くなるが敵に見つかりにくいものと思われる。
敵はプレイヤーを探して建物の中をうろついている。プレイヤーを発見すると不気味な叫び声をあげながら近づいてきて、攻撃してくるので注意が必要だ。ゲーム中にはところどころに、棚の中やベッドの下といった隠れることができるポイントが存在している。これらをうまく活用すれば、追いかけてくる敵をやり過ごすことが可能だ。
なお、身を隠しているところを敵に見られてしまった場合は、隠れることに失敗して一発でゲームオーバーである。素早く逃げて距離を離し、曲がり角を曲がったりドアを閉めたりなどして視界を遮ってから隠れなければならない。

また、本作には探索に重要なアイテムとして、懐中電灯と鎮静剤が登場する。ゲーム中の多くの場所は非常に暗く、懐中電灯がなければ何があるのかさっぱりわからないのだ。そこで懐中電灯の出番となるが、点灯中は少しずつ電池の残量が減っていくシステムとなっている。電池は各所で拾うことができるが、なるべく節約しておかないといざというときに電池切れという事態に陥ってしまうかもしれない。
鎮静剤はいわゆる体力回復アイテムである。敵から逃げている間に受けてしまったダメージを回復しておけば、ある程度は攻撃に耐えることができるだろう。
ちなみに、ゲーム中の各所には台湾の生活に根ざした装飾のほか、寺院に置かれているような宗教関係の物品や、美術品も多く見られる。台湾の生活感と同時に、文化や美術といった面も楽しめる作品となりそうだ。このほか本作のストアページでは、暴力・グロテスクな表現や性的描写などが含まれていることが注意喚起されている。ホラー作品として、過激な表現も惜しみなく描かれているのだろう。性的描写については設定でオフにすることも可能となっており、動画投稿・配信サイト上で本作をプレイする人はオフにすることが推奨されている。


本作を手がけるNaughty Cowは、台湾を拠点とするインディーゲームデベロッパーである。2人のアートディレクター兼プランナーと、2人のパートタイムプログラマーによる合計4名の小さなチームだそうだ。2020年9月の設立以来、実に約5年もの歳月をかけて本作の開発を続けてきた。本作がSteamでリリースする初の作品であるが、數位發展部數位產業署(デジタル発展部デジタル産業署)の開発奨励プログラムの支援を受けたことで、これほど長い期間の開発に従事することが可能となったようだ。
台湾発のホラーゲームは、Steamで「圧倒的に好評」ステータスを獲得している『返校(Detention)』や、「非常に好評」ステータスを獲得している『PAGUI打鬼』『女鬼橋 開魂路(The Bridge Curse Road to Salvation)』など、高く評価されている作品も数多い。そうしたホラーゲームシーンをさらに盛り上げようと公的に支援する動きもある中で、満を持してリリースに至る『窒愛SUFFOCATE』に注目したい。
『窒愛SUFFOCATE』は、PC(Steam)向けに10月23日リリース予定だ。