複数人気スタジオの“なりすましPRスタッフ”がXに出現中。それっぽい振る舞いを見せるが「そんなやついない」と中の人に突っ込まれる

Sucker Punch Productionsの公式Xアカウントは1月30日、同スタジオのスタッフを騙るXユーザーについて従業員ではないことを明言し、なりすましへの注意喚起をおこなった。実在のスタッフのように偽装をおこなう偽スタッフアカウントが出現しているようだ。

Sucker Punch Productions(以下、Sucker Punch)の公式Xアカウントは1月30日、同スタジオのスタッフを騙るXユーザーについて従業員ではないことを明言し、なりすましへの注意喚起をおこなった。また先日には、Obsidian Entertainment(以下、Obsidian)でも同様の事例が報告されていた。小まめなリポスト(RP)で、あたかもスタッフであるかのような偽装をおこなう偽スタッフアカウントが出現しているようだ。

Sucker Punchは、『inFAMOUS』シリーズや『Ghost of Tsushima』などを手がけたことで知られるPlayStation Studios傘下のスタジオだ。現在は2025年内の発売を目指し、1603 年の蝦夷地(北海道)・羊蹄山周辺を舞台とする新作『Ghost of Yōtei』を開発中。

そんなSucker Punchの公式Xアカウントは本日、同スタジオのPRマネージャーを騙るJames WalkerなるXアカウントについて言及。スタジオにJames Walkerという名前のスタッフはおらず、なりすましであるとして注意喚起をおこなった。

なお先日には、『アウターワールド』などの開発元ObsidianのPR担当者を装うJake MitchellなるXアカウントの存在も波紋を広げていた。同スタジオの本物のスタッフであるMikey Dowling氏Aarik Dorobiala氏が、Jake Mitchellという人物はスタジオにおらず、なりすましであると注意喚起していた。

James WalkerJake MitchellのXアカウントは本稿執筆時点でも存在。それぞれ、Sucker PunchとObsidianの公式ポストや、ファンがハッシュタグを付けて投じたポストなどを数多くRPしている。ただ過去にはマイノリティのための活動を揶揄するようなポストなどをRPしていたこともあり、作品名やスタジオ名が含まれるポストであれば内容を問わずRPしている可能性も垣間見える。Botによって自動でRPがおこなわれているとみられ、そうした不自然さも偽物アカウント存在が周知された経緯としてあるようだ。

人気スタジオのPR担当者を装うなりすましXアカウントが作成された理由は不明。ただ一部インフルエンサーやユーザーは、なりすましアカウントからDMで仕事を持ち掛けられたことを報告している。いずれの報告もなりすましであることを見抜いてあしらった様子ながら、仕事の依頼などと偽ってユーザーを騙すことを目的としていた可能性はありそうだ。あるいは、何かもっと悪質なことをする準備中だったのかもしれない。

Botを利用してRPをおこない、“スタッフらしいアカウント”に見えるように偽装しているとみられる偽スタッフのアカウント。特に海外スタジオではスタッフ個人が実名でXアカウントを所有していることも一般的であり、関係者でなければ本物かどうかの見分けが付きづらいだろう。引き続き出現が警戒される。

Hideaki Fujiwara
Hideaki Fujiwara

なんでも遊ぶ雑食ゲーマー。『Titanfall 2』が好きだったこともあり、『Apex Legends』はリリース当初から遊び続けています。

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