『ストリートファイター6』最新アプデで豪鬼の「斬空波動拳」弱体化。相手側の対処が難しくなりすぎていた部分があったため


カプコンは6月26日、『ストリートファイター6』のアップデートを発表した。今回のアップデートでは追加DLCキャラクター「ベガ」の追加などとともに、一部キャラクターに調整がおこなわれている。中でも豪鬼は必殺技の「斬空波動拳」が弱体化を受けている。

豪鬼は5月22日のアップデートで追加されたばかりの新キャラクターだ。実装後一か月にして、早速弱体化調整を受けた形となる。

今回のアップデートでは、14キャラクターを対象にバトルバランスの調整が行われている。その主な調整対象の目玉としては豪鬼の斬空波動拳の弱体化があげられるだろう。斬空波動拳は通常版は前ジャンプから発動可能(OD版は垂直ジャンプからも発動可能)な飛び道具の必殺技だ。弾が斜めに発射される軌道という都合上、相手にとっては飛び越えるタイミングがやや難しい技となっていた。また技自体に発生保障はないため対空は有効なものの、飛び道具のためリーチが短い対空技で対処することも困難。立ち回りにおける豪鬼の強さを大きく支えていた必殺技だろう。

今回のアップデートでは「相手側の対処が難しくなりすぎていた部分があった」とのことで、対処の難易度を緩和する調整が行われた。攻撃判定の上半分がコンボ時のみヒットする判定に変更され、攻撃判定の上半分の攻撃判定がなくなったので、より弾を飛び越えやすくなったようだ。また豪鬼のやられ判定が前方に拡大されたとのこと。これにより対空技である程度落としやすくなったのだろう。そのほかに斬空波動拳で強化された点はないため、純粋な弱体化調整といえる。コンボに組み込む分には攻撃判定はそのままのため、斬空波動拳を使ったコンボルート自体に変更はなさそうなものの、立ち回りにおいてはある程度相手が対処しやすくなったことを念頭に置く必要がありそうだ。


また、今回特徴的な弱体化を受けたキャラクターとしてはザンギエフが挙げられる。5月22日のアップデートで大幅に強化されて以降、猛威を振るっているキャラクターのひとりだ。今回調整が入ったのは立ち中K。「特定の組み合わせにおいて調整内容が想定以上に機能してしまって」いたとのこと。

ザンギエフの立ち中Kはミドルキックのような蹴りを繰り出す通常技だ。5月22日のアップデートでダメージやドライブゲージ増加量、相手のドライブゲージ減少量が増加された。また攻撃判定が前方に拡大。そのリーチの長さから、地上戦において制圧力の高いけん制技となっていた。今回のアップデートでは攻撃判定が縮小され、以前と同じリーチに戻したとのことだ。ほかの技には大きな調整は加えられていないため、火力は健在でありながらも、地上戦の横方向への圧力をやや抑えるといった方向の調整となるのだろう。


そのほか、ジェイミーのSA1である武麗禽のドライブゲージ減少量の低下など細かい調整などはあるものの、他キャラクターにおける調整内容はターゲットコンボにおける入力優先度の調整や細かい不具合の修正が中心となっている。

豪鬼は実装初期から人気を博しており、カプコン公式サイトで公開されているランクマッチのキャラクター使用率では全ランク帯を合計して13.8%の1位と突出して高い数字を記録している。実装から約一か月という早いスピードで弱体化の対応が行われたのも、そういった背景があるのかもしれない。とはいえ斬空波動拳以外の強力な技は健在。今回の調整を受けて豪鬼がどういった評価に落ち着くのかは、今後の動向に注目したいところだ。

また今回はバトルバランスの調整のほか、体力ゲージやドライブゲージのUIの改良のほか、メインメニューからトレーニングモードに入ることができるトレーニングショートカット機能の実装など多岐に渡る内容のアップデートが実施されている。今回行われたアップデートの詳細は公式サイトにおけるバトル変更リスト、およびアップデートのお知らせを確認されたい。

『ストリートファイター6』はPC(Steam)およびPS4/PS5/Xbox Series X|S向けに発売中だ。