“ソリティア×ローグライク”冒険ゲーム『ロスト・パス』独特の組み合わせが評価され、Steamで好調滑り出し。カードの並べ方が運命を決める

パブリッシャーのYogscast Gamesは2月6日『ロスト・パス』をリリースした。対応プラットフォームはPC(Steam)。日本語表示に対応している。本作はソリティアにインスパイアされたローグライクゲームだ。

パブリッシャーのYogscast Gamesは2月6日、ローグライクゲーム『ロスト・パス』をリリースした。対応プラットフォームはPC(Steam)。日本語表示に対応している。

『ロスト・パス』はソリティアにインスパイアされたローグライクゲームだ。本作にてプレイヤーは、異なる能力をもつさまざまな冒険家から1人を選択し、ランダム生成される謎めいた世界を進んでいく。謎めいた世界では、敵となるモンスターやアイテム、イベントがカードとして現れる。プレイヤーはソリティアのようにカードを移動させ、状況を変えながら、行動を選択することとなる。

プレイヤーの選択肢となるカードは、5つの列をなして表示される。列にはそれぞれ複数枚カードが設置されており、プレイヤーは、5つの列の中にあるカードからひとつを選択する。条件を満たすとカードが無くなり、次のカードが現れる。たとえば、敵となるモンスターカードをクリックすると、モンスターを攻撃。モンスターを倒すと、背後から新たなカードが表示される。5つある選択肢から最適な1ターンを選択するのだ。

本作ではモンスターカードをクリックすると、モンスターの攻撃力から冒険者の防御力を差し引いたダメージを受ける。そのため、プレイヤーは攻撃時にダメージを受けすぎないように注意しながらモンスターと対峙する必要がある。そのほか、モンスターには防御力を無視してプレイヤーに直接ダメージを与えたり、ほかのモンスターが倒されるたびに攻撃力が上昇したりなどさまざまな特性をもっている。厄介なモンスターを先に倒すか、後回しにするかはプレイヤーの選択次第だ。

モンスターカードのほかには、ポーションや攻撃アイテムを手に入れられるアイテムカードや、恒久的にユニークな能力が与えられるレリックが手に入る宝箱カード、ステータス上昇など冒険者にさまざまな恩恵を与えるイベントカードなどが用意されている。アイテムやステータス上昇を先に取り、モンスターとの戦いを有利に進めるのも攻略における重要な要素となる。

そして、本作はソリティアにインスパイアを受けた作品として、列のカードを最後まで処理すると、その空いた列にカードを移動させることが可能だ。厄介なモンスターカードや後回しにしたいイベントカードを空きスペースに移し、後ろのカードを表示することができるのだ。また列の後半には、先のステージに進むことができるカードが現れるカードには行き先に何があるかが表示されており、プレイヤーは複数の行き先から、好きなルートを選ぶことができる。これらの要素を使いこなし、最小限のリスクと最大限のリターンを目指し攻略するのだ。

『ロスト・パス』を手がけたのは、中国・広州の個人開発者であるZhong Chaowei(Fan)氏によるインディーデベロッパー、chx gamesだ。本作は「ソリティア」、『Slay the Spire』、『Inscryption』から影響を受け、開発された作品。同氏はもともとモバイルゲームの開発者であったが、個人開発者として独立。2023年より本作の開発をフルタイムで進めてきたという。そうして本作のデモ版が2024年3月にリリース。そこから何度かデモ版のアップデートや、新要素の追加などがおこなわれ、この度正式リリースに至った。

本作はリリースされてさっそく、Steamのピーク時同時接続プレイヤー数が1300人を突破し、作品規模に対して好調な滑り出しを見せた(SteamDB)。デモ版から遊んでいたユーザーを中心にレビューが集まっている。本稿執筆時点のSteamユーザーレビューでは約120件中78%が好評の「やや好評」ステータスを獲得。ソリティアのシステムをローグライクに落とし込んだ斬新な発想や、カードや装備などプレイヤーが選択できる部分の幅の広さが好評を博している。

また、ユーザーレビューではアイテム解放機能やチュートリアルに対しての問題点の指摘もあるものの、本作の独自のゲームシステムやそのバランスに対しては好評な様子。また、モンスターカードの絵柄や、冒険者のドット絵や背景が作りこまれている点も、本作の魅力として評価を受けている。

『ロスト・パス』はPC(Steam)にて、配信中。現在リリース記念セールとして、定価である税込1700円から10%オフの税込1530円で販売中だ。

Tamio Kimura
Tamio Kimura

エンタメ大好き系ゲーマー。COOPゲームが大好き、クライム系だったらなおよし。

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