百歩進むとラスボスなローグライクRPG『滅ぼし姫』Steamにて9月23日発売へ。戦いと成長をノンフィールドで描く、小さくて深い決戦までの道のり


ステッパーズ・ストップ(Steppers’ Stop)は9月8日、『滅ぼし姫』を9月23日に発売すると告知した。対応プラットフォームはPC(Steam)。発表にあわせて、公式サイトが公開されている。

『滅ぼし姫』は、思いがけない出会いによって悩む少女が100歩進んでラスボスと戦う、小さくて深いローグライクRPGである。本作の世界では怪物や異常現象など、文明が崩壊しそうな「滅び」が次々に起こり、人類は滅亡の危機に瀕していた。「滅び」に対し、人類はカウンターズギルドを結成する。さまざまな技能を誇る超人「カウンター」たちを養成することで、あらゆる「滅び」を迎え撃とうとしていた。

本作の主人公アヤメは、「大事なことが分かる」力をもつ少女だ。彼女はある目的から、カウンターズギルドに参加。しかし思いがけない出会いによって、大きな苦悩を抱えることとなる。少女の葛藤が、ゲームプレイとともに描かれる。なお本作のストーリーは、プレイヤーが読むタイミングを選べるそうだ。

主人公アヤメの戦いは、100歩進んでラスボスに挑むノンフィールド・ローグライクRPGとして展開される。本作は街やダンジョンなど、フィールドのないノンフィールドRPGとなっている。ボタンを押すことで前へと進み、100歩後にラスボスとの戦いになるという。

道中では、ターン制のバトルが発生。動画を見る限りでは、ショップや宿屋など行き先を選んで施設を訪れるシーンも存在している。またレベルアップ時には、強力な攻撃手段であるスキルや、主人公を強化するアビリティをランダムに習得できる。負けるとすべてを失ってしまうものの、さまざまな状況変化によって何度でも遊べるようになっている。本作では、プレイごとに変化する100歩を進み、ランダムな状況と向き合いながらラスボス討伐を目指すのだ。


要素としては、スキル/アビリティはそれぞれ10個用意されている。どちらも使い方や組み合わせによって劇的な効果を発揮。攻略上、スキル/アビリティが重要になるのだろう。

また公式サイトでは7つの「ない」要素が紹介されている。一部を紹介すると、オープニングやチュートリアルがないために、すぐにゲームを始められる。ウェイトなど操作不能時間は極力排除されているため、快適にテンポよくゲームが進む。そのほか主人公にはこれまでもこれからも、ずっと仲間がいないという。本作では無駄を削ぎ落とすことで、独自の奥深さが追求されているそうだ。


本作は、ゲームクリエイターのポーン氏による創作サイト「ステッパーズ・ストップ」の作品となっている。同氏は2011年まで、フリーゲーム『雪道』や『たゆみ。』など多数の作品を公開してきた。また2013年以降は、1人用カードゲーム『シェフィ』や対戦カードゲーム『Blade Rondo』シリーズなど、商業のアナログゲームを多数手がけている。本作『滅ぼし姫』は、そんなポーン氏による久々のデジタルゲームとなるようだ。

滅ぼし姫』はPC(Steam)向けに、9月23日リリース予定だ。