宇宙暗号SFミステリーADV『ステラーコード』Steam向けに発表。義理の妹と「円筒状物体」の謎に挑む、『イハナシの魔女』制作チームが贈る新作
ビジュアルノベル制作チームのフラガリア(Fragaria)は12月23日、『ステラーコード』を発表した。同作はPC(Steam)向けにリリース予定。発表にあわせて、Steamのストアページやキービジュアルなどが公開されている。
『ステラーコード』は、円筒状物体を見つけた大学生が義妹と共に暗号や謎へ挑む、SFミステリービジュアルノベルゲームである。本作のメインキャラクターである佐藤大地は、人工衛星の研究をしている大学四年生だ。彼には最近、ノーベル賞確実と言われる研究成果をもつアメリカ人の妹ができた。ちょっとしたきっかけで日本へやってきた義理の妹・瞳から、彼はバカにされてばかりであった。
不満を募らせていたある日、大地は大学の裏山で円筒状物体を発見。そのボトルは金属で出来ており、何らかの暗号を出力していた。大地と瞳は、謎の物体の調査を興味本位で進めていく。しかしそんな彼らのもとに、一通のメッセージが届く。「これは警告だ。あなたがボトルを持っているのなら、それは誰にも見せてはならない」。大地と瞳は危険が迫る中、謎を解くことを選ぶ。謎の材質で出来た、見たこともない暗号を放つ円筒状物体。ボトルを狙う組織の存在。謎のボトルや暗号にまつわる、SFミステリーが繰り広げられる。
謎の円筒状物体を調査する2人の物語はビジュアルノベルとして描かれる。詳細は不明ながらテキストを中心に、立ち絵やCGによる演出をまじえてストーリーが進行していくのだろう。
また本作でプレイヤーは、犯人やトリックの推理ではなく、とんでもない謎を解くことになるという。本作では登場人物たちが、謎の円筒状物体を調査していく。プレイヤー自身もストーリーを読み進める中で、宇宙と理論物理に基づく神秘の謎に挑むわけだ。要素としては、プレイヤー自身が謎を解かなければならない場面も存在。与えられた情報から、答えを導き出していくそうだ。なお本作では、謎を解く鍵はストーリー中に登場する。立ち現れる謎を登場人物と共に解いていくため、宇宙や物理に関する基本知識がなくともプレイできるそうだ。
本作は、ビジュアルノベル制作チーム(同人ゲーム制作サークル)であるフラガリアが手がけている。過去作としては、『カガミハラ/ジャスティス』『イハナシの魔女』を制作してきた。2022年にリリースされた前作『イハナシの魔女』では、記事執筆時点でSteamのユーザーレビュー538件中95%の好評を得てステータス「圧倒的に好評」を獲得。同作は磨き抜かれた王道のボーイミーツガールなどとして、プレイヤーから評価されてきた。PC向けにリリースされた後、2023年にはケムコからPS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One/Nintendo Switch版がリリース。プレスリリースによると、全世界累計販売本数が3万本を突破しているそうだ。
本作『ステラーコード』は、『イハナシの魔女』を手がけたフラガリアによる新作となるわけだ。なお本作におけるインタラクティブな謎解きは、あくまでストーリーを楽しくするためのギミックなのだという。プレイヤー自身も謎に挑む仕組みによって、謎のボトルを調査する2人の物語がより鮮明に描かれるのだろう。
『ステラーコード』は、フラガリアにより制作中。Steamのストアページによると、2025年8月リリース予定であるそうだ