巨大ロボ・バトロワ脱出TPS『Steel Hunters』、わずか半年でサービス終了へ。低迷したプレイヤー数を取り戻せず
Wargamingは7月8日、基本プレイ無料のオンライン対戦メカTPS『Steel Hunters』について、10月8日ごろをもってサービス終了すると告知した。

Wargamingは7月8日、早期アクセス配信中の『Steel Hunters』について、10月8日ごろをもってサービス終了すると告知した。
本作は、バトルロイヤルと脱出シューター要素を組み合わせた基本プレイ無料オンラインマルチプレイTPSだ。プレイヤーはハンターと呼ばれる巨大な戦闘マシンを操り、チームと共にPvPvE形式にて戦う。
本作の舞台となる地球では、世界が大災厄に見舞われた後、人類はスターフォールと呼ばれる地球外資源なしでは生きられなくなっていた。そのスターフォールを安全に収集するために生み出された巨大マシンが「ハンター」であり、複数の勢力によりこの希少資源の奪い合いが起こっている。ハンターの種類は人型から四足歩行型までさまざま。得意とする戦法も異なっており、ハンターの特性を活かして仲間と連携しながら、資源を集めてマップからの脱出を目指すゲームとなっていた。

本作は4月2日に早期アクセス配信開始。Steamではリリース直後に約4500人の同時接続プレイヤー数を記録し、賑わいを見せていた(SteamDB)。一方でその後プレイヤー数は減少を続け、直近では連日ピーク時でもSteamの同時接続プレイヤー数が約100人と、マルチプレイゲームとして厳しい状況にあった。
そうしたなかで今回、本作のサービス終了が告知された。これまでユーザーから熱い応援とサポートを受けてきたものの、開発が持続可能ではないとの結論に至ったという。サーバー自体は今後90日間稼働が継続されるそうで、10月8日ごろまでプレイが可能とのこと。
またフレンドとプレイできるカスタムゲーム機能が近日中に実装予定。さらに全プレイヤーに向けて、未公開だったハンターも含めてすべてのハンターがアンロックされるそうだ。サービス終了は決定されたものの、最後までプレイを楽しんでもらうための施策だという。そのほか今後「お別れトーナメント」も開催予定だそうで、こちらは公式Discordサーバーにて告知される見込みだ。

『World of Warships』や『World of Tanks』の開発・運営で知られるWargamingの新作として注目を集めていた本作。リッチなグラフィックや多彩なメカデザインなどから一定の評価を受けていた。一方でリリース直後にはパフォーマンスが不安定という課題を抱えていたほか、装備品であるMODや機体レベルの差で、入門者にとってハードルが高いゲームバランスとなっている。先述のとおりプレイヤー数が減少していくにつれて、新規層はさらにプレイしづらく、マッチングしづらい状況に陥っていったとみられる。アップデートによる改善が続けられ、フィードバックも募られていたものの、サービス継続には至らなかったようだ。
なお先日7月2日にはオンライン対戦型のSFメカアクションシューター『Mecha BREAK』が基本プレイ無料でリリースされたばかり。Steamでは13万人以上の最大同時接続プレイヤー数を記録し、連日ピーク時に7万人以上が集まるプレイヤーベースを維持している(SteamDB)。メカデザインの方向性やゲームスピードなど作風には違いもあるものの、強力な競合タイトルの出現も『Steel Hunters』のサービス終了決定の一因としてあったのかもしれない。
『Steel Hunters』は、PC(Steam/公式サイト)向けに基本プレイ無料にて配信中。10月8日ごろまでサーバーの稼働は継続予定だ。