Steam無料・大地創造見守りシム『Terra Firma』とうとう正式リリース。「水の流れリアルシミュレート」で作られる大陸、放置もよしいじってもよし

Working as Intendedは2月21日、『Terra Firma』を正式リリースした。大陸や生態系の形成をシミュレートできる無料作品だ。

デベロッパーのWorking as Intendedは2月21日、『Terra Firma』を正式リリースした。対応プラットフォームはPC(Steam)で、価格は無料。

本作は、大陸の誕生や生態系の形成をシミュレートできる作品だ。プレイヤーはゲーム開始時に二つのプレートをぶつけて隆起させ、新たな大陸を創造。大陸に水が循環し、植物などが育まれていくのを見守ることができるほか、土地の形状・性質を変えたり大量の水を出現させたりして、大陸をカスタマイズすることも可能だ。


本作では水の流れがシミュレートされており、大地が侵食されたり、水に運ばれたものが堆積したりするシステムが用意。水によって河川や湖沼、河口のデルタ地帯などが形作られることとなる。また水や栄養分、土地の形状に応じて異なる生態系が根付くという。

本作はSteamにて2021年6月に早期アクセス配信開始。複数回の大型アップデートを経て、今回ついに正式リリースに至った。本稿執筆時点のSteamユーザーレビューでは338件中92%が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得。大陸が形作られる様子をじっくりと見守る特徴的なコンセプトや、水による浸食や堆積がリアルにシミュレートされるシステムなどが評価を受けてきた。無料作品ながらユーザーとコミュニケーションを取りつつアップデートが続けられてきた点にも好評が集まっている。

本作の開発を手がけるのはGareth Robinson氏。同氏はフルタイム勤務の仕事や家族との時間の合間を縫って、約7年間本作の開発をおこなってきたという。当初は家族や友人しかプレイしない想定の技術デモだったそうで、予想をはるかに超える数のプレイヤーに遊ばれることになったそうだ。先述したように生活の合間に開発されていたこともありアップデート間隔が大きく空くこともあったものの、フィードバックを反映しつつじっくりと磨き上げられ、このたび正式リリースされた格好だ。

なおGareth氏は現在フルタイムで『Terra Firma 2』の開発に専念しているそうで、同作は今年中に有料作品としてリリース予定とのこと。新作では降雪や氷、氷河の侵食による気温の変化などが導入されるほか、降雨のバリエーションによって砂漠から熱帯雨林までのさまざまな気候が表現できるようになるという。すでに新作の開発には3500時間以上費やされているとのことで、続報にも注目したい。

『Terra Firma』はPC(Steam)向けに無料配信中だ。

Hideaki Fujiwara
Hideaki Fujiwara

なんでも遊ぶ雑食ゲーマー。『Titanfall 2』が好きだったこともあり、『Apex Legends』はリリース当初から遊び続けています。

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