Steamにて、ついに「ゲーム録画」機能登場、ベータ実装開始。バックグラウンド録画でクリップ作成し放題、対応作品は“注目イベント”も記録してくれる

 

Valveは6月27日、Steamにて「ゲームレコーディング」機能をベータ実装した。ベータテストには、Steamクライアントの設定から参加可能だ。

ゲームレコーディングは、Steamの組み込み機能として登場する新機能だ。Steamオーバーレイの実行を許可していればすべてのゲームで利用可能で、Steamライブラリを通じて非Steamタイトルをプレイする場合にも利用可能とのこと。録画方法としてはバックグラウンド録画とオンデマンド録画のふたつのモードが用意。バックグラウンド録画では、ゲームのプレイ開始と同時に自動的に録画が開始される。録画開始ボタンの押し忘れが起こる心配はないだろう。一方のオンデマンド録画では、手動でホットキーを押したときに録画が開始・停止される仕組みとなる。


バックグラウンド録画にて使用されるドライブの容量の上限は指定可能で、 容量がいっぱいになると、新たに録画されるたびにもっとも古い録画が上書きされるとのこと。録画データから動画クリップを視聴、作成、保存できる。クリップについては.mp4形式に保存・変換が可能で、スマートフォンやPCなど、好きなデバイスに送信することもできるという。

また注目の機能として、「タイムライン&イベントマーカー」が用意。タイムラインに対応するゲームではプレイ中に注目のイベントが発生するとイベントマーカーが生成。また実績獲得時やスクリーンショット時にも自動的にマーカーが生成されるとのこと。プレイヤーがイベントマーカーを自分で追加することもできるそうだ。クリップづくりや注目シーンをまとめたい場合などに役立つ機能だろう。“軽量ながらもパワフルなツール”とアピールされており、使用時の負荷も抑えられているとみられる。


なおゲームレコーディング機能自体が、消費するリソースをできるだけ少なくすることを目標に設計されているとのこと。NVIDIA製およびAMD製グラフィックカードを活用して、録画にかかるパフォーマンスコストの大部分を削減しているそうだ。またSteam Deckでも完全に機能するという。

一方、NVIDIA製およびAMD製のグラフィックカードが搭載されていないシステムで実行すると、システムのCPUが録画に使用されるため、システムのパフォーマンスに顕著な影響が生じる可能性があると説明されている。

コンソール機においては一般的になっていたバックグラウンド録画によるクリップ作成機能。Steamでもついに組み込み機能として、クリップ作成をおこなえる機能が登場するかたちだ。ゲームごとに設定される「タイムライン&イベントマーカー」など注目の仕組みも盛り込まれており、クリップを共有する際やコンテンツを作成する場合に役立つシステムとなるだろう。

Steamの「ゲームレコーディング」機能はベータ実装中。Steamクライアントの「設定」>「インターフェイス」>「ベータへの参加」を選択し、ベータオプションのいずれかを選ぶことで利用可能だ。クライアントの更新後、「設定」>「ゲームレコーディング」から、「バックグラウンド録画」または「オンデマンド録画」を選択することができる。