Steamが「ストアページ画像の調整ツール」をリリース。開発者がストアページを見た目いい感じにしやすくなる

Valveは1月23日、Steamに向けて開発者向けの新しいプレビューツールを公開。昨年8月に更新されたテンプレートで、ストアページ上でグラフィックアセットがどう見えるかを気軽に試せるようなツールとなっている。

Valveは1月23日、Steamに向けて開発者向けの新しいプレビューツールを公開。このツールはブラウザベースのデザインツールFigmaのテンプレートとして提供されており、Figmaのアカウントを所持していれば無料で使用できるようだ。

Steamでは、ゲームを販売する際、開発者はトップページ、ストアページ、アプリなど、あらゆる場面ごとに、ヘッダー画像、ゲームロゴ、スクリーンショットといったグラフィックアセットの設定が必要となる。新たなプレビューツールでは、そうしたグラフィックアセットの設定に加え、設定した画像がSteam上でどのように表示されているかを一目で確認することができる。

Steamでは、2024年8月7日にストアにおける多くのグラフィックアセットの仕様が更新。テンプレートが大きなサイズに更新され、11月1日より完全に移行された。このことによってSteam Deck OLEDを含めた高解像度のデバイスやモニター向けにより良いサービスを提供できる、としていた。昨今では4Kのみならず、8K解像度のモニターなども登場している。デバイスなどの高解像度化を受け、高解像度でもより鮮明な画像を展開する狙いだと思われる。

新たなテンプレートファイルは現在、Steamworks ドキュメンテーションからダウンロード可能。とはいえ、実際にストアページでどのような見え方になるのかは確認したいところだろう。Steamはアセットテンプレート変更の再告知にあわせて、先述のプレビューツールをリリースすると発表した。Steamによれば、プレビューツールを作成したのは、ホラーアドベンチャー『Midnight Laundry』を開発中のNick Pfisterer氏。同氏はSteam向けのアセットを調整しやすくするためツールを作成し、有料テンプレートをリリースしていた。

これに目をつけたSteamは、Pfisterer氏に連絡を取りツールを買い取ったのだという。そしてSteam向けにゲームをリリースする開発者なら誰でも使えるように無料ツールとして利用できるようにしたわけだ。当テンプレートはグラフィックアセットのテンプレートファイルとともに同梱されており、公式ニュースページからもダウンロード可能だ。同ツールはブラウザベースのデザインツールFigma上でインポートすることで利用ができる。表示させたい画像を各テンプレート上にドロップし、「Preview」ページに切り替えることで、アセットの見え方が確認可能となっている。

Steamに限った話ではないものの、グラフィックアセットはゲーム選びや与える印象として重要な立ち位置を占める要素でもあるだろう。今回はグラフィックアセットのプレビューツールがSteam公式よりリリースされたかたち。開発者の方は活用してみてはいかがだろうか。

Kosuke Takenaka
Kosuke Takenaka

ジャンルを問わず遊びますが、ホラーは苦手で、毎度飛び上がっています。プレイだけでなく観戦も大好きで、モニターにかじりつく日々です。

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