Steamの2025年ゲーム売上ランキング、最上位帯に発売まもない『ARC Raiders』が食い込む。新作から体験版まで話題作が激戦の「2025年 年間ベスト」お披露目

Valveは12月30日、「2025年 年間ベスト」を公開した。

Valveは12月30日、「2025年 年間ベスト」を公開した。Steamでの1年間の売上上位ゲームや、もっともプレイされたゲームなどをまとめた毎年恒例のレポートだ。なお、本レポートでは各タイトルの具体的な収益などは公開されていない。また同カテゴリ内のタイトルリストは順不同とされており、順位による並びではない点には留意されたい。

「2025年 年間ベスト」では、新作/売上上位/最もプレイされたゲーム/Steam Deck/コントローラ/VR/体験版の7つのカテゴリ分けが実施。各カテゴリでは、タイトルがプラチナ(1~12位)/ゴールド(13~24位)/シルバー(25~50位)、そしてカテゴリによってはブロンズ(51~100位)を加えた4つのグループに分類されている。

たとえば「売上上位」カテゴリは、2025年の総収益に基づくカテゴリだ。現時点での発表は12月1日時点で集計した値であり、最終データは2026年1月1日に更新予定とのこと。そんな同カテゴリのプラチナには、昨年から引き続き『Counter-Strike 2』や『PUBG: BATTLEGROUNDS』『Apex Legends』といった基本プレイ無料のライブサービスゲームがランクイン。定番タイトルが引き続き高い収益をあげていることが分かる。

一方で今年発売された新作も多く顔を見せており、『モンスターハンターワイルズ』や『ボーダーランズ4』など大作が登場。また低価格の小規模作品ながら大いに人気を博した、『R.E.P.O.』や『Schedule I』といった話題作もプラチナ入りしている。また10月に発売されたばかりの『Battlefield 6』や『ARC Raiders』も、集計期間の短さを乗り越えてプラチナへのランクインを果たしている。

また総収益とは別に、今年発売の「新作」に絞ったカテゴリも用意されている。こちらは2025年にリリースされたタイトルのみを対象としており、リリース後2週間の売上を計測したものとのこと。初動でどれだけ売り上げたかが分かるリストというわけだ。現時点では2025年の11月末までにリリースされたゲームが集計されており、12月発売のゲームは2026年1月15日に追加予定とのことだ。

そんな「新作」カテゴリでは、おおむね年間ランキングで上位だった作品が順当にプラチナ入りしている。一方『R.E.P.O.』については同カテゴリではシルバー区分と、年間売上よりも2ランク分順位を落としている。同作については初動で売れたというより、2025年全体を通して着実に売上を伸ばしていったのだろう。またゴールド区分には、『Call of Duty: Black Ops 7』『Europa Universalis V』『デジモンストーリー タイムストレンジャー』など、10月から11月に発売されたばかりの新作が顔を見せている。

「最もプレイされたゲーム」のカテゴリについては、年間ユニークプレイヤー数に基づいて集計されているという。誤って起動したと見られるアカウントや、本物のプレイヤーではないと見られるアカウントも集計に含まれているとのことで、シンプルに、2025年にその作品を一度でも起動したアカウントの数がカウントされているようだ。

同カテゴリでは基本プレイ無料作品が強さを見せ、先述の『Counter-Strike 2』や『PUBG: BATTLEGROUNDS』『Apex Legends』などがプラチナ入り。また2024年12月にリリースされた『マーベル・ライバルズ』『Delta Force』もプラチナに名を連ねている。そのほかでは『R.E.P.O.』『PEAK』と、2025年に人気を博した協力プレイゲームもプラチナに登場。プレイヤー数の多さがうかがえる結果となっている。

今年新設された「体験版」カテゴリでは、無料体験版の年間ユニークプレイヤー数が集計されている。ほかのカテゴリとは顔ぶれが大きく異なっており、『DELTARUNE』や『Euro Truck Simulator 2』といった作品がプラチナ入り。また『Drive Beyond Horizons』『YAPYAP』『Quarantine Zone: The Last Check』など、Steam Nextフェスで注目を集めた小規模作品もプラチナにランクインしている。

そのほか、ボイスチャットの通話相手にも聞こえるかたちでサウンドを再生できるアプリ「Soundpad」の無料デモ版もこの部門のプラチナに登場。また『モンスターハンターワイルズ』もゲーム内容が体験できるデモではなくベンチマークソフトという位置づけながら、プラチナ入りしている。

そのほか「Steam Deck」カテゴリでは、Steam Deckでプレイされた年間ユニークプレイヤー数が集計。このカテゴリでは公式のSteam Deck対応の認証の有無は関係なく、Steam Deckでプレイされていることが確認されたタイトルがリスト入りしているそうだ。そんな同カテゴリでは『Hollow Knight』と『Hollow Knight: Silksong』および『Hades』『Hades II』と、シリーズ作品が揃ってプラチナ入り。両シリーズは新作が今年正式リリースされており、Steam Deckで過去作からまとめてプレイする人が多かったのかもしれない。

「コントローラ」では、その作品をコントローラーでプレイしたユニークプレイヤー数に基づくカテゴリが紹介されている。「最もプレイされたゲーム」と比較すると、『Counter-Strike 2』などのシューティングゲームがランクを落としている一方で、『ELDEN RING NIGHTREIGN』や『モンスターハンターワイルズ』といったアクションゲームがプラチナに登場している。アクション要素の強い作品はキーボードとマウスよりも、コントローラーで遊ぶ人が多いことがうかがえる結果である。

また「VR」カテゴリは『Beat Saber』など昨年と重複するものも多いが、『VRChat』が新たにプラチナ入りしている。『VRChat』はSteamにおける同時接続プレイヤー数を年々着実に伸ばしており、今年とうとうプラチナに名を連ねたかたちとなったようだ。

なおSteamの「2025年 年間ベスト」のページでは、ゴールド以下のグループにランクインしたタイトルも公開中。興味のある方はチェックしてみてはいかがだろうか。また、Steamでは日本時間2026年1月6日3時までウィンターセールが実施中だ(関連記事)。このランキングを参考にしてあらためて作品を探し、年末年始のお供にするのもよいだろう。

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Akihiro Sakurai
Akihiro Sakurai

気になったゲームは色々遊びますが、放っておくと延々とストラテジーゲームをやっています。でも一番好きなのはテンポの速い3Dアクションです

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