ドラマ「スター・ウォーズ:アコライト」制作者、インタビューで急に『エルデンリング』について熱弁しだす

海外メディアInverseはドラマ「スター・ウォーズ:アコライト」を手がけるLeslye Headland氏にインタビューを実施。その中で突然『エルデンリング』の話題が持ち上がった。

現在動画配信サービス「Disney+」向けに、「スター・ウォーズ」シリーズのスピンオフ作品として制作/放映されているドラマ「スター・ウォーズ:アコライト」(以下、アコライト)。海外メディアInverseは同作の原案や制作を手がけるLeslye Headland氏にインタビューを実施した。そのなかでなぜか急にオープンワールドアクションRPG『エルデンリング』の話題が持ち上がり、「アコライト」のとあるキャラが鎧を着ていない理由が熱弁されている。なお本稿では「アコライト」の内容に言及しているため留意されたい。

「アコライト」は、今年6月5日より「Disney+」向けに放映されているドラマシリーズだ。1999年に公開された映画「スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス」の100年前の世界を舞台としている。ジェダイ黄金期ともされるハイ・リパブリック時代の銀河にて、ある日ひとりのジェダイが殺害される。このジェダイ殺人事件をめぐって事態は大きく動き出し、ダークサイド誕生の秘密も明かされることとなる。


Inverseは7月2日、「アコライト」を手がけるLeslye Headland氏に対して実施した、インタビュー記事を公開。インタビューでは「アコライト」の制作における裏話などが語られている。そこで急に、『エルデンリング』が例として取り上げられたのだ。

Leslye氏は、作中に登場するカイミール(Qimir)の格好について言及した。カイミールは元密輸業者で、現在は貿易商として生計を立てている。しかしそれは表の顔であり、実際には、本作冒頭でジェダイを殺害した主人公・メイを秘密裏に訓練してきた人物でもある。

そんなカイミールは、鎧など着ておらず、ケープコートやマントのような服装。これはLeslye氏の考えだったようだ。Leslye氏によれば、カイミールに鎧を着せないというアイデアにはほかのスタッフから驚きの反応が集まったという。一方で同氏としては、相手の攻撃を受けずに捌けるカイミールに鎧を着せる意味を見出せなかったといった考えをもっているようだ。この点に関して、同氏は突然『エルデンリング』の防具を引き合いに出している。

Leslye氏はカイミールを軽装とした理由に関して、『エルデンリング』にて協力プレイヤーを召喚する際にいつも“何も着ていない人”が召喚されると説明。同氏はそうした防具をあえて着ない人々について「こいつら頭おかしい(These people are fucking crazy)」と思っていたそうだ。『エルデンリング』では防具を着ないことで装備重量が軽くなり、条件を満たせば回避性能が上がるメリットもあるものの、そのぶん敵から受けるダメージは増えてしまう。リスクを顧みずに攻撃を「避けきる」ことを選んで戦う凄腕の協力プレイヤーたちに驚いていたのだろう。カイミールの服装アイデアにも、そうした感情が込められているのかもしれない。


なおこの後Leslye氏はインタビュアーと『エルデンリング』話に花を咲かせたようで、続けてボス戦に臨む際に同氏が考える“極意”も説明。鎧を脱ぎ捨て、後退したりパニックで回避を連打したりせず、積極的に攻め続けるべきといった考えを述べている。当初“頭がおかしい”と考えていた協力プレイヤーたちから、プレイスタイルを会得したようである。いずれにせよカイミールについても同じように、あまりの強さに攻撃を「受ける」のではなく「避けきる」ことができるため、鎧を着ない軽装でのデザインにつながったのだろう。

一見接点のない「アコライト」と『エルデンリング』ながら、意外にも「アコライト」の登場人物の服装には、Leslye氏の『エルデンリング』のプレイ経験が活きているようだ。ちなみにインタビューの中ではLeslye氏が「DLC! DLC! DLC!」と連呼する場面が存在。冒頭には「このインタビューはわかりやすくするため編集しています(This interview has been edited and condensed for clarity)」と記載されており、もしかするとインタビューもほどほどに『エルデンリング』の話で盛り上がっていたのかもしれない。

このほかInverseのインタビュー記事では「アコライト」の第5話「夜」における戦闘シーンについての制作裏話や、今後のエピソードについても語られている。ドラマの内容について気になる人は読んでみるのもいいだろう。

Kosuke Takenaka
Kosuke Takenaka

ジャンルを問わず遊びますが、ホラーは苦手で、毎度飛び上がっています。プレイだけでなく観戦も大好きで、モニターにかじりつく日々です。

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