のんびり島暮らしシム『スターサンドアイランド』には“NPCから攻略される”恋愛システムある模様。リアル両想い恋愛

本作の好感度システムには、“一方通行”ではないという特徴があるのだそう。

デベロッパーのSeed Labは6月23日、『Starsand Island(スターサンドアイランド)』の最新映像を公開。NPCとの好感度に関するシステムの全貌が明らかとなった。対応プラットフォームはPC(Steam)で、2025年冬配信予定。PS5およびNintendo Switch向けにもパッケージ版がリリースされる予定だ。

『Starsand Island』は、のどかな田舎の島で暮らしながら、農業や冒険をおこなうライフシミュレーションゲームだ。プレイヤーは都会から自然豊かな「星砂島」に移住した主人公となり、新たな生活を始めることに。自分の家を作ったり農作物を育てたりなど、さまざまなアクティビティを通して、NPCの住民との交流を深めていく。

今回新たに公開された映像では、登場キャラクターの1人である「葵」との交流の一端が描かれた。動物にひたむきな愛情を注ぐ葵とともに過ごす中で、プレイヤーは徐々に心の距離を縮めていく。本作の好感度システムには、“一方通行”ではないという特徴があるのだそう。単にプレイヤーがNPCに対して行動するだけでなく、逆にNPCのほうから心を開く場面も徐々に増えるようだ。話し方がさりげなく変化したり、特別なプレゼントを贈ってくれたりなど、キャラクターとの「両想い」的な関係性が自然に表現される。本作ではいわゆる“攻略”をするだけでなく、プレイヤーが“攻略される”ような体験が味わえるのだという。

NPCとの好感度には、恋愛だけでなく仕事や日常におけるさまざまな選択が影響する模様。より良い関係を築くためには、それぞれのキャラクターの背景をしっかりと受け止める必要もありそうだ。たとえば、牧場管理人である葵は、仕事での動物との向き合い方は真剣そのもの。一方、自分の気持ちを表現することは苦手で、周りの評価や発言を気にしてしまいがちだという。ほんわかと落ち着いた雰囲気ながら、意外と繊細な心をもつ人物らしい。プレイヤーの接し方によって物語は大きく変化していく。

星砂島にはほかにも個性豊かなさまざまなキャラクターが暮らしている。誰とどのように日々を過ごすかはプレイヤー次第。好みを覚えてくれていたことを喜んだり、しばらく顔を見せていなかったことに対してさりげなく拗ねたりなど、さまざまなイベントが動的に発生するようだ。本作では、住民一人ひとりの個性にもとづき、実在する誰かと暮らしているような体験の創出を目指しているという。

なお、天候や時間帯など特定の条件によって発生するエピソードも存在するとのこと。たまたま立ち寄った場所で、思いがけない出会いが待っているかもしれない。

ところで、Seed Labは4月29日から、Kickstarterにて本作のクラウドファンディングを実施。開始早々大きな注目を集め、キャンペーンは大盛況を博すことに。用意されていたリワードの個数を大幅に増量するなどの措置もとられた(関連記事)。また予定されていた終了日時以降も支援を募る「レイトプレッジ」の期間を設け、6月14日の最終日には目標額の300%にものぼる資金調達に成功した。発売に向けて期待が高まる。引き続き続報を待ちたい。

なお弊誌AUTOMATONでは先日、本作の開発チームに対してインタビューを実施した。本作の魅力やさまざまなこだわりについて詳細に話を聞くことができたため、ぜひご覧いただきたい(記事リンク)。


『Starsand Island(スターサンドアイランド)』はPC(Steam)向けに、2025年冬配信予定。PS5およびNintendo Switch向けにもパッケージ版がリリースされる予定だ。

Shion Kaneko
Shion Kaneko

夢中になりやすいのはオープンワールドゲーム。主に雪山に生息しています。

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