『Stardew Valley』開発者、“クリスマス返上”で緊急修正パッチを作って配信。「ありがたいけど流石に休んで」と心配される
ConcernedApeは日本時間12月26日、自身の手がける『Stardew Valley』のXbox版に向けてパッチを配信。このパッチはあわせて海外PlayStation版向けにもあわせて配信され、バグやクラッシュに繋がる不具合が修正された。このアップデートは現地時間のクリスマスイヴからクリスマスにかけておこなわれており、その素早い対応にはファンから多くの感謝が寄せられている。
『Stardew Valley』は牧場経営シミュレーションゲームだ。主な開発を手がけているのはConcernedApeことEric Barone氏。同作は2016年のPC版リリースをはじめとして、各プラットフォームに展開されている。プレイヤーは祖父が遺した土地を復興するため、農業や採掘、ダンジョン探索などをこなし、村の人々と交流しながら、牧場主として暮らしていくことになる。
本作については日本時間12月21日、PCおよびモバイル向けにパッチ1.6.15が配信。このパッチはコンソール向けには後ほどの展開を予定していると伝えられていた。そんな中、本作Xbox版に向けて日本時間12月25日頃に配信されたアップデートでは突如ゲームがクラッシュしてしまうという問題が、公式フォーラムやRedditなどで多数報告されていた。
そうした報告を受け、Eric氏はX上で、緊急パッチに取りかかると宣言。日本時間12月25日午前8時頃のことであった。そして日本時間本日午前11時、「Merry Christmas」の文を添えつつ、パッチのリリースをおこなったことを報告。本作Xbox版およびPlayStation版において、アライグマ奥さんの店にてやりとりしたり、離婚したりしようとするとゲームがクラッシュしてしまう不具合などが修正されたとしている。
なお本作の開発を手がけるEric氏は、シアトル在住のゲーム開発者だ。シアトルと日本との時差は17時間となっている。そのため先述のEric氏の投稿を現地時間にあわせれば、パッチに取りかかると宣言した時間は12月24日午後3時、パッチのリリースを報告した投稿は12月25日午後6時となる。つまりクリスマスイヴからクリスマスにかけて、同氏は休暇を取らずに作業していたとみられる。
Eric氏による“クリスマス返上”での迅速な対応には、コミュニティからも大きな感謝が寄せられている。一方でホリデーシーズンにもかかわらずあまりに素早いEric氏の対応について心配の声さえも散見される。クリスマスくらいは自分の時間をとって欲しいとする声や、緊急での対応を終えたEric氏への労いの声も集まっているかたちだ。
Eric氏は以前より『Stardew Valley』、そして本作を支え続けてくれたとするファンに対する並々ならぬ感謝と愛着を述べており、「一生かけて本作の開発に取り組める気がする」とまで述べる一幕もあった(関連記事)。そうした背景もあり、Eric氏にとってはホリデーシーズンに休むより、いち早く本作のバグを修正し遊んでもらいたいという思いがあったのかもしれない。
なお今回のパッチ配信について、本作公式フォーラムなどでは、パッチリリース後にゲームをプレイしたユーザーによる喜びの声なども伝えられている。『Stardew Valley』ファンにとっては思わぬクリスマスプレゼントとなったようだ。
『Stardew Valley』はPC(Steam/GOG.com/Microsoft Store)/Xbox One/Nintendo Switch/iOS/Android向けに配信中だ。