
最大50vs50リアル志向シューター『Squad』大型アプデでUnreal Engine 5にゲームエンジン刷新。「今後10年の成長」を見据えるアプデ
Offworldは9月3日、『Squad』に向けて9.0アップデートを配信。アップデートではゲームエンジンをUnreal Engine 5(UE5)へと刷新し、各所でアップデートが施されている。

デベロッパーのOffworldは9月3日、『Squad』に向けて9.0アップデートを配信。アップデートでは「今後10年」を見据え、ゲームエンジンをUnreal Engine 5(UE5)へと刷新。それにともなったアル・バスラ(Al Basrah)のリメイクをはじめとして、各所が調整・更新されている。
『Squad』は、マルチプレイヤーFPSだ。最大50対50のチーム戦で、拠点(フラッグ)の確保などを目指して戦う。プレイヤーは最大9人の部隊を組むことが可能で、勝利のためには部隊内での連携も必要だ。ゲーム内ボイスチャット機能が搭載されており、これも連携に重要な要素となる。また、さまざまな兵科が用意され、多彩なビークルも登場する。プレイヤーたちによる陣地構築や兵站の要素などもあり。リアル志向かつバリエーション豊かな戦闘体験を味わえるタイトルだ。

本作は2015年に早期アクセス配信を開始。2020年9月の正式リリース以降も度重なるアップデートが実施され、長期にわたって運営が続けられているタイトルでもある。そんな本作について今年9月3日、9.0アップデートを配信。本アップデートの目玉として、UE5へのアップグレードが押し出されている。
『Squad』はもともとUnreal Engine 4で開発されていた。UE5は同作が正式リリースされたあと、2022年の4月6日に登場。緻密な環境光描写などを可能にする「Lumen」や、大量の高精細3Dモデルなどの描画を助ける「Nanite」などの機能が特徴だ。UE4で開発されていたタイトルがUE5に移行する例も見受けられ、これまでには『Satisfactory』などさまざまなゲームタイトルが移行を果たしている。

Offworldの発表によれば、今回『Squad』がUnreal Engine 5.5に移行したのは、今後10年間も成長し続けるための鍵となるとのこと。リリースから10周年を迎えて以降も、継続的に本作をサポートしつづけていく方針を明らかにしている。そして現時点ではNaniteのほか、Chaos PhysicsやMetasoundsといった機能が用いられており、システムの基盤が「新たなレベルに到達した」との見解を述べている。またUE5になったことにより、UE4で見られた不具合が解消されたり、コンテンツの作成および最適化のためのツールも導入され、効率化がさらに図られたようだ。
そしてアップデートでは、UE5にて既存マップAl Basrahをリメイク。UE5でゼロから作成しており、ビジュアルの刷新とプレイエリアの拡張などが達成できたほか、開発チームのUE5についての知見も蓄積できたようだ。なおAl Basrah以外にも、すべてのマップでライティングを見直し。加えてUE5との互換性を持たせるために、複数の既存マップに向けたアップデートがおこなわれているそうだ。
このほかさまざまな車両について最高速度、加速のステータスを見直したうえ、履帯を持つ車両はより踏破能力が向上しているとのことだ。またNPCであるSquidBotの行動がより多彩になったり、各種バグが修正されたりなど、大量のアップデートが施されている。詳細については、パッチノート(英語)を確認されたい。
『Squad』はPC(Steam)向けに販売中。
