『スプラトゥーン3』明日の最新アプデVer.9.0.0では“通信ラグが軽減される”見込み。撃ちあいなどにおける通信時間が短縮へ
任天堂は8月29日、『スプラトゥーン3』の更新データVer. 9.0.0の内容を公開した。同アップデートは8月30日午前10時に配信予定。アップデートでは、ブキの変更やフェス、サーモンランに関する変更のほか、通信に関する変更もおこなわれる予定だ。
今回の変更では、「通信に関する変更」として、本作の通信プログラムが改善されるという。具体的には、送信したデータが相手に届き、その反応が返ってくるまでの時間が短くなり、対戦中の一般的な通信に関しては、平均で約0.4/60秒の短縮が見込まれるとのこと。さらには、相手にダメージを与えたり、相手を倒したりしている状況では、平均で約3.4/60秒の短縮が見込まれているそうだ。
ゲームにおけるオンライン対戦においては、インターネットを介している都合上、ラグが発生する。『スプラトゥーン3』も例外ではなく、通信品質などのさまざまな原因によってラグが発生しうる。また本作では、「射撃をした側」の視点で相手を倒せていればキルとして処理されているとみられる。そのため、「倒された側」のプレイヤー視点では攻撃が当たっていないように見えていても倒される、という事態も少なくなかった(関連記事)。
今回のアップデートでは通信プログラムの改善により通信時間が短縮。このことで、データのやり取りがより高速化し、上述のような現象の頻度が減ることも期待されるだろう。撃ちあい時の通信速度が改善され、ラグを感じにくくなるより快適なバトルが楽しめるかもしれない。なお同様の変更は、2022年10月に配信された更新データVer. 1.2.0でもおこなわれていた。こちらは主にダメージを与えたプレイヤーが実際に倒れるまでの時間や、金イクラに触れてから実際に獲得できるまでの時間の短縮に影響していた。
そのほか、対戦に関する変更としては「ボトルガイザー」種、「ロングブラスター」種を中心としたブキに弱体化がおこなわれる予定。ボトルガイザーは操作が難しい代わりに使いこなせるようになると高い性能を発揮するコンセプトのブキとのことだが、射程の長さや機動力から、操作難度をカバーできる機会が多かったとされている。そのため初弾の射程が短くなり、射撃中の移動速度が遅くなっている。
またロングブラスターについては、弾の爆発による攻撃範囲、および塗りの範囲を狭める調整がおこなわれている。ブラスター種は爆発による攻撃により、正確に狙いが定まっていなくても一定のダメージを与え、動きを制限することが可能であったため、そうした能力にメスを入れるかたちだろう。とはいえ、正確に狙いを定めた際のダメージ能力などはそのままとなっている。
ほかにもウルトラショットを発動してから発射できるまでの時間が遅くなったり、ブキのじゅくれん度が★1つになるまでのケイケン値が緩和されたりなど、さまざまな調整が加えられている。詳細については、パッチノートを確認されたい。
『スプラトゥーン3』はNintendo Switch向けに販売中。更新データVer. 9.0.0は8月30日午前10時に配信予定だ。