宇宙サンドボックス『Space Engineers 2』課題ありつつも“高い期待”を受けさっそく人気。高精細クラフトシステム実装でパワーアップした、自由マシン開発・建築ゲーム
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デベロッパーのKeen Software Houseは1月28日、『Space Engineers 2』を早期アクセス配信開始した。対応プラットフォームはPC(Steam)。本作は種々の課題が指摘されつつも、多くのプレイヤーが集まるなど、高い期待を寄せられているようだ。
『Space Engineers 2』は『Space Engineers』の続編となるタイトルだ。『Space Engineers』はKeen Software Houseが手がける宇宙を舞台としたサンドボックスゲーム。宇宙空間の探索にあたっては自分だけの宇宙船を建造したり、宇宙ステーションを設置できたりすることができる。
クラフトをおこなうブロックについては、通常のブロックや窓といったもののほか、船同士で通信ができるアンテナ、原子炉やバッテリーといった動力源、重力を生成するパーツなども存在。クリエイティブモードを使えば、思い思いの施設を自由に建設できる。マルチプレイにも対応しており、PvPなどを楽しむことも可能だ。
そんな『Space Engineers』は本稿執筆時点で約9万6000件中89%が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得。慣れや知識も要するものの、高い自由度でさまざまなマシンをクラフト可能な点などから根強い支持を受けていた。そんな人気作の続編として、『Space Engineers 2』は期待を寄せられ、このたび早期アクセス配信開始に至ったわけだ。
なお『Space Engineers 2』も同様にKeen Software Houseが開発を手がけており、新ゲームエンジンである「VRAGE3」を搭載したことでパフォーマンスが向上したと謳われている。またUI/UXの改善が図られているほか、「25 cm Unified Grid System」なるシステムも追加。前作で存在していたLarge Grid/Small Gridの切り替えも必要なく、さらに25cm単位での細かいクラフトが可能になるなど、各所で進化を遂げている。
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『Space Engineers 2』は1月28日にSteam向けに早期アクセス配信が開始。配信開始後はさっそくプレイヤーが集まり、ピーク時で9157人を記録している(SteamDB)。Steamユーザーレビューでは本稿執筆時点では約640件中79%が好評とする「やや好評」ステータスを獲得。先述の「25 cm Unified Grid System」による、クラフトの自由度の向上が主に高く評価されている。一方で早期アクセス配信開始直後ということもあり、ストーリーやマルチプレイがまだ実装されておらず、前作と比べてボリューム不足といった声もみられる。
とはいえ、前作は2013年から約6年間にわたる早期アクセス配信を経て開発されていた。そうした経緯もあってか、本作『Space Engineers 2』にも課題点を指摘しつつも正式リリースに向けて期待をかける好評レビューが一定数集まっている様子だ。
なお本作の早期アクセス配信は約3年間となる見込み。早期アクセス配信期間の中では、Steamワークショップによる作品共有機能やキャンペーンモードの追加などが予定されている。そのほか「水」システムの追加や、Modのサポートも予定されている。課題が指摘されつつも人気作の続編として期待を受ける本作の、これからの進化にも期待がかかるところだろう。
『Space Engineers 2』はPC(Steam)向けに早期アクセス配信中だ。