『Warframe』開発元新作『Soulframe』は「ソウルライクじゃない」と開発者が強調。名前にソウルが付くけど違う

『Warframe』の開発元Digital Extremesが手がける『Soulframe』について、同作クリエイティブディレクターが「ソウルライク作品ではない」ことを強調している。

Digital Extremesが手がける『Soulframe』について、海外メディアインタビューにて同作クリエイティブディレクターが「ソウルライク作品ではない」ことを強調している。「Soul」の名を冠するものの、ゲームがテーマとする魂(Soul)に由来するネーミングのようだ。

本作は、基本プレイ無料のオンラインアクションRPGだ。開発を手がけるのは基本プレイ無料オンラインアクションTPS『Warframe』の開発元Digital Extremes。『Soulframe』は同作の姉妹プロジェクト(sister project)であると明かされているが、SFの世界観をもつ『Warframe』とは打って変わり、『Soulframe』ではファンタジー世界が舞台となる。プレイヤーは北島ミドラスに流れ着いた選ばれし使者として冒険を繰り広げるのだ。


今回GamesRadar+が『Soulframe』のクリエイティブディレクターであるGeoff Crookes氏にインタビューを実施。同誌は『Soulframe』がゲームタイトルに「Soul」を含むがゆえに、ユーザーは本作に“ソウルライク作品”のイメージをもつのではないかと指摘。フロム・ソフトウェアが手がけたいわゆるソウルシリーズに影響を受けた、ダークな世界観をもつ手強い難易度のゲームになるのではないかとのイメージだろう。この点に関して、Crookes氏は本作がソウルライク作品ではないことを明言している。

Crookes氏の発言をみるに、「Soul」という言葉を含むことで本作がソウルライク作品だと認識されうることは承知のうえだったようだ。同氏は『Soulframe』と名付けた理由について「バカだからです(Cause we’re fools)」とジョークを飛ばしつつ、悩みぬいた末に名付けたことを明かしている。同氏によれば本作では「世界の魂を修復すること」「魂を集めて先祖たちを見つけ出すこと」「ほかのプレイヤーと交流して彼らの魂の名残を自分のワールドに残すこと」といった、魂(Soul)がテーマとなる内容がさまざま含まれるそうだ。そのため「Soul」という名を冠するに至ったようである。

またCrookes氏は「史上最高のゲームの開発者や、その作品と競争したくはない」とコメント。つまりソウルシリーズと競合するようなゲームは目指していないという考えだろう。また一方で、『Soulframe』というネーミングのおかげで、ゲームをステップアップさせることができたとも考えているそうだ。(ソウルライク作品のイメージと違って)楽しげでロマンチックさのあるゲームということを効果的に印象づけられたとの考えを述べている。


なおCrookes氏は姉妹プロジェクトである『Warframe』との違いについても言及。同作と『Soulframe』を対照的な作品にしたいという想いがあるようだ。そのため“高速でスタイリッシュかつカオス”な『Warframe』とは違って、『Soulframe』はスローペースで温かみのあるファンタジーゲームになっているという。カジュアルとまでいかないものの、『Warframe』のようなハードコアさやシビアさはないようだ。また一度にたくさんの敵を相手にするのではなく、一体一体と個別で戦うように作られているとのこと。

このほか『Soulframe』には、クラスのような仕組み「Pact」が存在。Pactによってかなり幅広いプレイスタイルが可能だそうで、たとえばステルスや重装(heavy combat)といったスタイルを切り替えられるという。さらにPactは戦闘ではなくワールドの探索などを通じても強化が可能。アクション要素はあるものの、プレイヤースキルに関わらず成長して攻略できるゲームとなるのだろう。


ちなみに過去に公開されたゲームプレイ映像では、たとえば『SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE』の「弾き」のようなアクションを確認可能。とはいえ素早く使えて強力そうな魔法も見られるなど、戦闘周りの設計は特に同作をなぞっているわけではなさそうだ。このほかシネマティックな演出が多かったり、ファンタジーな世界観ながらダークさは押し出されていなかったりと、たしかにソウルライク作品とは違った雰囲気が感じられる。Crookes氏の述べたように『Soulframe』というゲームタイトルはソウルライク意識ではなく、魂(Soul)をテーマとするゆえのネーミングなのだろう。

開発者によって“ソウルライク作品ではない”ことが強調された『Soulframe』。いずれにせよ、2022年の発表から約2年を経てゲームプレイ映像もさまざま公開されており、リリースに向けた動向も注目されるところだ。

『Soulframe』はDigital Extremesにより開発中。現在招待制のプレイテスト「プレリュード」が実施されており、公式サイトにてメールアドレスを登録することで、招待待ちが可能となっている。

Hideaki Fujiwara
Hideaki Fujiwara

なんでも遊ぶ雑食ゲーマー。『Titanfall 2』が好きだったこともあり、『Apex Legends』はリリース当初から遊び続けています。

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