『ソニック』のエミー“緑色化運動”が突如流行し始める。まさかの「緑担当キャラ」だったので
セガは10月7日、国際オリンピック委員会(IOC)と『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』の公式ライセンス商品の展開に向けて、複数年にわたるライセンス契約を締結したことを発表した。

セガは10月7日、国際オリンピック委員会(IOC)と『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』の公式ライセンス商品の展開に向けて、複数年にわたるライセンス契約を締結したことを発表した。契約の締結を記念して公開されたコラボレーションビジュアル第1弾において、「緑色で描かれたエミー」が披露されて妙な人気を博している。
『ソニック』シリーズは、青い音速のハリネズミ「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」を主人公とするゲームシリーズだ。1991年の『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』にて誕生して以来、さまざまなプラットフォーム向けにシリーズ作品が発売され、基本プレイ無料作品も含むシリーズ累計販売・ダウンロード本数は17億本を超えている。
今回の契約において、セガとIOCは協業して、「ファイブ・リングス」コラボレーションを展開。公開されたコラボレーションビジュアル第1弾は、ソニックとオリンピック・ブランドに共通のテーマであるチームワーク・友愛・スポーツマンシップ・結束を表現するデザインになっている。ちなみにオリンピックのシンボルである五輪の5つの輪は世界五大陸を、5色は世界各国の国旗のほとんどを描くことができる色として選ばれている。
このコラボレーションビジュアルにおいて、『ソニック』シリーズのキャラクターが五輪の色に合わせて配置されている。主人公ソニックは青、弟分のテイルスは黄、ケンカ友達のナックルズは赤、ライバルのシャドウは黒というように、各キャラクターの配色と一致しているわけだ。しかしながらヒロイン「エミー」が緑に配置されていることが注目の的になっている。
本来のエミーはピンクや赤が基調となるキャラクター。他のキャラクターの配色が合っている中で、無理やり色付けされたような「緑エミー」が描かれたことで「Green Amy」として盛り上がっているようだ。また、通話アプリ「WhatsApp」のアイコンが緑色であることと、「What’s up?」(どうしたの?)を掛けて「WhatsApp Amy」としてもネットミームのような広がりを見せている。
また、『ソニック』シリーズには緑を基調とするキャラクターが複数登場する。中でも伝説の風使いジェットはソニックをライバル視する人気キャラクターであり、ジェットではなくエミーが緑のキャラクターとして採用されたことも注目を集めている理由の一つのようだ。とはいえ、先述した5人はメイン級のキャラクターであることから、今回のコラボレーションビジュアルでは見送られたのかもしれない。
そのほか、エミーが緑色になった理由として、9月25日に発売されたばかりの『ソニックレーシング クロスワールド』における妨害アイテム「スライム」を浴びたことが原因とする説も登場。ゲーム内で実際にスライムを浴びて緑色になっている様子が投稿されている。いずれにせよ突如として登場した「緑エミー」が世界中で大人気の様相を呈している。
ファンアートもさまざま描かれており、緑色のエミーという意外な配色は、一風変わった形でコミュニティに受け入れられている模様だ。ちなみに、エミーは1998年にデザインが変更されており、それ以前の初期の「クラシックエミー」は緑の服を着用したキャラクターとなっていた。あくまで推測の域は出ないものの、このクラシックエミーを意識して、エミーが緑色担当になった可能性もあるかもしれない。

なお、今回のライセンス契約においては、コラボレーションデザインの商品化に向けて、デザインを活用するブランドを募集中だ(関連記事)。アパレル、玩具、ゲーム、文具やスポーツ用品などの展開が予定されているため、「緑エミー」の商品の登場にも注目されるところだろう。