ウィンタースポーツゲーム『SNOW』PS4版ベータテストが実施決定、入山料は19.99ドル

スウェーデンのインディースタジオPoppermost Productionsは10月5日、ウィンタースポーツゲーム『SNOW』のPlayStation 4版ベータテストを10月18日から実施すると発表した。

スウェーデンのインディースタジオPoppermost Productionsは10月5日、ウィンタースポーツゲーム『SNOW』のPlayStation 4版ベータテストを10月18日から実施すると発表した。本作は2013年からPC版が早期アクセスゲームとしてSteamで販売されており、現在オープンベータ段階にある。

『SNOW』は基本プレイ無料のゲームで、スキー・スノーボード・スノーモービルを物理演算に基づいたリアルなプレイで楽しめる。オープンワールドのマップとして「Sialia」と呼ばれる広大な架空の雪山が用意されており、滑り降りる途中には谷や集落、遺跡などが存在している。今後のアップデートでは、手すりやジャンプ台などを自由に配置できるようになる予定だ。キャラクター・カスタマイズ要素としては、有名ブランドと提携した700種類以上のスノーウェアや各種装備が販売されており、ゲーム内クレジットもしくはリアルマネーで購入できる。

基本プレイ無料と上述したが、今回実施されるPlayStation 4版ベータテストに参加するには19.99ドルの「Founder’s Pack」を購入する必要がある。「Founder’s Pack」にはスキー用とスノーボード用のウェア、そしてPlayStation 4版独占となる金色のスノーモービルとドローンが収録される。(ドローンはマップをチェックするカメラとして使用できる)。これらはゲーム内クレジットを購入した場合に換算して30ドル相当になるそうだ。さらにPlayStation Plus加入者には、こちらも独占の80年代ファッションをイメージしたスノーウェアと装備がプレゼントされる。ちなみにPlayStation 4版は解像度1080p、30から60fpsの可変フレームレートで描画される。将来的にはアップデートにより60fpsで安定させたいとのことだ。

Founder's PackとPlayStation Plus加入者特典
Founder’s PackとPlayStation Plus加入者特典

マルチプレイに関しては、オンライン・フリーロームでフレンドと一緒に滑ることができる。今後、対戦プレイなどゲームモードの追加が予定されている。また、PC版とPlayStation 4版はクロスプラットフォームプレイに対応しており、双方のプレイヤーが同じサーバーで一緒に滑ることも可能だ。

公式FAQによると、現在はPC版とPlayStation 4版のみだが、Mac版の発売も検討している。ただ、開発に使用しているゲームエンジンCRYENGINEの対応待ちだという。またコンソール版についてはソニーと独占契約を結んでおり、2017年にその契約が終了した後にはXbox One版についても検討したいとしている。

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今回、開発元Poppermost ProductionsのCEO/ゲームディレクターAlexander Bergendahl氏に直接お話を伺うことができた。まず何より肝心の日本でのPlayStation 4版ベータテストおよび後の正式発売についてだが、残念ながら現在は予定していないとのこと。同スタジオは少人数のチームであるため発売地域を絞る必要があり、当面はヨーロッパとアメリカに限定しているそうだ。ただ、日本を含めアジアでの展開に興味を持ってはいるそうで、それが実現した時にはアジア各国の言語を必ずサポートするとのことだ。

またSteam版のページにVR対応しているとの表記があるが、Bergendahl氏によると公式にはサポートしていないとのこと。現状Oculus Rift DK2でのプレイは一応可能だが、Riftのその後のバージョンでのテストがまだ十分にできていないというのがその理由だ。PlayStation 4版でのPlayStation VRへの対応についても、将来的にはサポートしたいとするにとどめた。いずれにせよVRに正式対応するには、その体験が正しく機能するようにゲームの構造をさらに最適化させる必要があるそうだ。

前述したXbox One版の発売が実現した場合のクロスプラットフォームプレイ、特にPlayStation 4版との接続の可能性についても伺った。Bergendahl氏はXbox One版について今は多くは話せないが、クロスプラットフォームプレイ自体は間違いなく検討するとした。どのような形になるかはまだ分からないが、可能な限り多くのプラットフォームのプレイヤーが一緒にプレイできるよう努力するだろう、と話してくれた。

今年はUbisoftの『STEEP』や、Maximum Games/HB Studiosの『Mark McMorris Infinite Air』も発売を控えており、ウィンタースポーツゲームはここしばらくなかった盛り上がりを見せそうだ。残念ながらコンソール版の国内発売は当面難しそうだが、長い開発期間を経てアップデートを重ねてきた『SNOW』も、インディーながらその一角として存在感を放つことを期待したい。

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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