不条理ホラー物体製造シム『Slot Waste』Steam版発表、8月リリースへ。謎だらけの不気味工場生産ラインで“何か”を作る
デベロッパーのpickpanpuck productionsは7月24日、『Slot Waste』のSteamストアページを公開した。本作はすでにitch.io向けにリリースされており、Steamにも展開されるかたち。リリース日は8月中を予定しており、日本語にも対応する見込み。
『Slot Waste』は工場シミュレーションゲームだ。とはいえ経営や建設といった要素はなく、プレイヤーは謎の工場の製造ラインと思しき場所で、ミニゲーム形式にて展開されるアクションをこなしていく。
トレイラーを見ると、たとえば製造ラインのはじめには、全体が赤く染まった、上半身が人間のかたちをした唐辛子のようなオブジェが並んでいる。このオブジェからはリズムよく鉄球らしき物体が生成される。プレイヤーは人面が描かれたじょうろ(あるいは急須)型の容器を左右に動かし、容器をこの鉄球で満たすことになる。
こうした奇妙な工場での製造工程は計10個展開されていく。いずれも説明はなく、どうして工場があるのか、工場で作られているものは何なのか、それはどういった用途なのかといったことは説明されない。謎のオブジェや装置による不条理な製造工程が淡々と繰り広げられていくわけだ。
本作はもともとitch.io向けに4月にリリースされていた。そしてリリース以後はその奇天烈で奇妙なゲームプレイから「奇ゲー(奇妙なゲーム)」などとして、本作のプレイ動画などが数多く投稿され、注目を集めていた。そんな話題作がこのたびSteam向けにも展開されるかたちだ。ストアページ表記によると、8月のリリースが予定されている。
本作を手がけるのはpickpanpuck productions。カリフォルニア・ロサンゼルスを拠点とする、Vinny Roca氏による個人ゲームデベロッパーだ。Roca氏は本作のほかにもブーツを舐める『Tear Shaped Door』や暗がりを豚とともに歩く『Come Away With Me』など、独特の世界観で繰り広げられる作品を複数リリースしている。本作にも、そうしたRoca氏の独自の感性が発揮されているようだ。
『Slot Waste』はPC(Steam)向けに2024年8月リリース予定。なおitch.ioでは4.99ドル(約770円)以上で購入することが可能だ。