物理演算マルチプレイ雪山遊び『Sledding Game』無料デモでさっそくブームの兆し。激突しながら近接ボイチャの“力技コミュニケーション”がカオスな賑わい
個人ゲーム開発スタジオのThe Sledding Corporationは9月27日、マルチプレイ雪山スノースポーツ交流ゲーム『Sledding Game』の体験版を配信した。

個人ゲーム開発スタジオのThe Sledding Corporationは9月27日、『Sledding Game』の体験版を配信した。対応プラットフォームはPC(Steam)。さっそく多くのプレイヤーが集まり、「圧倒的に好評」ステータスを獲得する好調な滑り出しを見せている。
『Sledding Game』は、物理演算と近接ボイスチャット機能のあるマルチプレイ雪山スノースポーツ交流ゲームだ。舞台となるのは最大20人が参加できる広大な雪山。プレイヤーは2頭身のペンギンやカエルやクマとなり、さまざまなアクティビティが用意された雪山で、ソリで滑ったりミニゲームをしたりなど自由に交流していく。なお正式版では最大50人のロビーが予定されているものの、実現可能性も含めてテスト中とのこと。

本作ではゲームタイトルの通りソリ遊び(Sledding)が可能。平地でソリに移行してもほぼ滑れないため、リフトに乗って山の上から滑り下りることになる。空中ではスティック入力によりトリックが可能で、高速で他のプレイヤーにぶつかれば物理演算によって吹き飛んでいく。着地に失敗すればラグドール挙動で転がってしまうものの、特にデメリットはないので安心だ。そして滑ったりトリックをするたびに、自動的にお金が溜まっていく。
雪山にあるロッジでは、お金を消費して見た目のカスタマイズアイテムや新たなソリを購入可能。同時に3人が乗れるようなソリも用意されている。また、建築ツールを購入することで雪山にさまざまなオブジェクトを自由に設置することができるようになる。たとえば、ジャンプ台とスピードアップ板を設置すれば、平地でもソリの高速ジャンプを繰り出しトリックを決めることができるだろう。建築アイテムには、トランポリンやボーリングのピン、焚火やベンチなど、物理演算や交流を楽しめるようなものが多数用意されている。


また、雪山にはカーリングや雪合戦といったアクティビティも用意。雪玉を作って投げれば相手を吹き飛ばし、転がせば雪玉が大きくなって雪だるまを作ったりもできる。山小屋にはダーツや、お金をベットできるルーレットも設置されている。釣り竿を購入すれば、釣りをすることも可能だ。こうしたさまざまなアクティビティでもお金が貰えるため、どんどんお金を稼いで新たなアイテムを購入していくのだ。お金を稼がずとも、焚火でマシュマロを焼いたりコーヒーを飲みながら、近接ボイスチャットによる交流をメインに楽しむのもいいだろう。
本作は9月27日にSteamにて体験版が配信。本稿執筆時点で約2000件ものユーザーレビューが寄せられており、うち99%が好評とする「圧倒的に好評」ステータスを獲得している。また、Steam同時接続ユーザー数はピーク時に5616人を記録するほどの大盛況を博している(SteamDB)。本作は物理演算によるカオスな挙動や、体験版の段階でボリューム満点の大量のアクティビティが用意されていることが特徴。それらを友達と自由きままに遊べることが楽しく、居心地がいいとして高い評価を集めている。
本作を手がけるThe Sledding Corporationは、マックス氏による個人スタジオだ。本作は同氏が一人で開発する初のゲームだという。2025年1月に、友達と遊ぶのが楽しそうなゲームとしてInstagramで発表したところ、9日間で10万件ものウィッシュリスト登録を達成。同氏は驚きと感謝を述べつつ、期待に応えるべく本作を最高のゲームにすることを決意したそうだ。そして多数の機能を追加する開発ログが更新され続け、ウィッシュリストが20万件に到達したのちに今回の体験版が配信された。高まっていた期待から多くのプレイヤーが集まった格好だ。
ちなみに「近接ボイスチャット」は2025年のトレンドだろう。物理演算協力ホラー『R.E.P.O.』や協力山登り『PEAK』など大ヒットしたインディータイトルにも近接ボイスチャットが搭載(関連記事1、関連記事2)。そのほか、さまざまなタイトルにも採用されており、本作もトレンドに沿って近接ボイスチャットが実装されていることも、賑わいを見せている一因かもしれない。正式版のリリースにも注目されるところだろう。
『Sledding Game』は、PC(Steam)向けに2026年配信予定。現在は体験版が配信中だ。
【UPDATE 2025/9/29 16:54】
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