ガラス悪魔疾走スケボーアクション『Skate Story』、「100%好評」で滑り出し絶好調。ミス即粉砕な身体で冥界を駆ける、音と光の爽快ライド

Devolver Digitalは12月9日、インディー開発者のSam Eng氏が手がける『Skate Story』の配信を開始。本作はリリースからさっそく好評を博している。

パブリッシャーのDevolver Digitalは12月9日、インディー開発者のSam Eng氏が手がける『Skate Story』の配信を開始した。対応プラットフォームはPC(Steam)/PS5/Nintendo Switch 2。価格は税込2300円。ゲーム内はインターフェイスおよび字幕ともに日本語表示に対応している。本作は配信初日から大きな注目を集めており、さっそく好評を博している。

『Skate Story』は、冥界を舞台にスケートボードで地獄の階層を滑り進むアクションゲームだ。主人公はガラスと苦痛で形づくられた悪魔。冥界の王との契約によりスケートボードを与えられ、月へ到達しそれを呑み込むことができれば、永い束縛から解き放たれるという条件を突きつけられる。

しかし、プレイヤーが操作する主人公の身体は脆いガラスで構成されており、ステージに配置された障害物に接触するとひびが走り、最終的には砕け散って失敗となる。ゲーム内では障害物だらけの細いコースを高速で滑り抜ける場面も多く、精密なコントロールが要求される設計だ。ただし失敗後は即座に再挑戦でき、流れを止めずに試行を重ねられる。短いサイクルで挑み続けることで、プレイヤーの操作技術の向上がそのまま実感できるのだ。

本作の舞台となる冥界「エンプティランズ」には、9つの階層が存在する。奇妙なNPCとの会話が楽しめる広場や、高速で走り抜けるランステージ、指定トリックで突破するボス戦など、構成はシンプルながら変化に富んでいる。

また、収集したソウル(魂)を使用することで、デッキやホイールなど100種類以上のパーツで見た目をカスタマイズでき、見た目の印象を大きく変えられる。ぶつかるだけで割れてしまうガラスの身体と対照的に、スケートボードそのものには自分らしさを反映できるわけだ。

そんな本作は配信初日から大きな支持を受けている。執筆時点のSteamユーザーレビューは117件中100%が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得。またSteamDBによれば、同時接続プレイヤー数は最大848人を記録するなど、発売初日としては順調な滑り出しを見せている。

本作は先述した通り、ガラス製の主人公が障害物だらけの世界をスケートボードで失踪するという独創的なアートスタイル。また壮大な世界を彩る音楽も特徴的で、レビューでは、そんなビジュアル・音楽面とゲームプレイの一体感が高く評価されている。リトライ性の高さも好評を集めている一因であり、リアリティがありつつも爽快感がたっぷりだとしてスケートの気持ち良さへの支持が目立つ。短いプレイ時間でも強い印象を残す作品だとして、既に高い熱量のユーザーを獲得している様子がうかがえる。

本作を手がけたのは、ニューヨークを拠点に活動するゲームデザイナーのSam Eng氏である。個人開発者として知られ、過去にはアーケードシューター『Zarvot』を制作。2024年には文化・芸術分野の創作活動を支援する「Chanel Next Prize」を受賞しており、独自の表現力と実験性の高さに注目が集まっていた。

パブリッシャーはDevolver Digitalが担当。インディー作品に強く、独立系クリエイターの支援でよく知られる企業である。『Hotline Miami』『Cult of the Lamb』『Inscryption』など、個性の強いタイトルを次々と送り出してきた実績を持つ。本作についても複数の告知映像を展開し、発売前からコミュニティの盛り上がりを形成していた。

ちなみに本作は、2022年に最初の発表が行われてから、発売までに何度か延期を経験している。開発期間は約6年におよび、長い時間をかけて作られてきたタイトルだ。発売を迎えた現在は、操作設定や最適化などに関する意見がコミュニティで交わされており、改善要望を中心としたフィードバックが集まりつつある。今後のリリース後の動きやコンテンツ追加の有無には注視したいところだ。

『Skate Story』はPC(Steam)/PS5/Nintendo Switch 2向けに配信中。価格は税込2300円。Steamストアページではデモ版も配信中。

Junya Shimizu
Junya Shimizu

ローグライクが大好きです。映画や海外ドラマも好きなので、常に時間に追われています。

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