「リアル海再現」オープンワールド船舶シム『Seafarer: The Ship Sim』10月8日早期アクセス配信へ。輸送・警察・消火活動、波や天候がシミュレートされる海でお仕事

astragon Entertainmentは8月12日、船舶シミュレーションゲーム『Seafarer: The Ship Sim』の早期アクセスを日本時間10月8日に開始すると発表した。

パブリッシャーのastragon Entertainmentは8月12日、船舶シミュレーションゲーム『Seafarer: The Ship Sim』の早期アクセスを日本時間10月8日に開始すると発表した。対応プラットフォームはPC(Steam/Epic Gamesストア)。

『Seafarer: The Ship Sim』は、船舶を運用するオープンワールド・シミュレーションゲームである。舞台となるのは北ヨーロッパをイメージしたという広大な海だ。プレイヤーはこの海で働くことになる。扱える船舶は小型のボートから巨大なコンテナ船まで幅広く、船によってこなす業務もさまざまなものが存在する。波の動きや気候までもが精細にシミュレートされており、臨場感ある航海を味わえるだろう。

ゲームプレイはミッションをこなしていくストーリーモードと、自由に行動できるクイックプレイの2種類に大別される。本作では輸送・消防・沿岸警備といった多くの仕事をこなすことができ、業務によって運用する船舶も異なる。じっくりと海の仕事を体験したいならストーリーモード、お目当ての船舶でいち早く海へ出たいならクイックプレイを選択すると良さそうだ。

運用できる船舶は早期アクセス開始時点でも数多い。リリース日の発表に先立って船舶を紹介するトレイラーが公開された。船や水上の構造物を動かすタグボート、輸送を担う大型フェリー、水上警察の警備艇、そして海上火災に対処する消防艇などを運用している場面が紹介された。早期アクセス期間中にはさらに多くの船舶が登場予定となっている。

数々の船舶は内部まで歩き回ることができる。トレイラーでは生活空間と機関室の様子を見て取ることができるが、機関室には工具箱や壁の工具ホルダー、イヤーマフなども見られ、エンジン点検なども仕事の一つとなるとのこと。そのほかにも、クレーンや放水砲など、船舶ごとに特有の機能を使うことができるという。

本作はUnreal Engine 5とNVIDIA WaveWorks 2.0で表現されており、リアルなグラフィックと波のシミュレーションを実現している。また、天候も日々変わるため、航海のたびに違った景色が見られることだろう。アザラシやクジラといった海の生き物たちの姿も確認できるため、航海の間には思わぬ光景にめぐり会うこともあるかもしれない。ちなみに船長となるプレイヤーのアバターも変更可能。自身の姿を投影するも良し、まるきり違った人になるも良しだ。

本作の正式リリースは2026年中の予定だ。早期アクセス開始時点でもゲームの中心となる要素は用意されており、早期アクセス終了時には価格が上昇する見込み。早期アクセス期間中には、さらなるマップの拡張やミッションの追加、新しい船舶の実装などをおこないつつ、プレイヤーから寄せられたフィードバックに対応していくとのこと。

また、本作は8月11日から8月18日までの期間限定でクローズドベータテストを開催中だ。参加にあたっては、クローズドベータテスト内で得た情報を外部に漏らさないという契約の締結や、システム要件を満たすPCを所持していることなどの参加資格の確認が必要となる。参加人数にも限りがあるが、いち早く体験してみたい場合は、参加申請をするのも良いだろう。

本作を手がけるastragon Developmentは、ドイツを拠点とするゲームデベロッパーである。もともとは1990年にIndependent Arts Softwareとして創業したゲームスタジオだが、2023年にastragon Entertainment傘下となり、2025年5月に名称を変更した。

同スタジオは過去に多くの作品の開発や移植を手がけており、Nintendo Switch/モバイル向けの建設現場シム『コンストラクション シミュレーター 4』の開発や、漁船運用シミュレーションゲーム『Fishing: North Atlantic』のコンソール版移植などをおこなっている。海の表現とシミュレーションゲームの豊富な開発経験が、本作にも反映されるものと思われる。

『Seafarer: The Ship Sim』はPC(Steam/Epic Gamesストア)向けに、10月8日早期アクセス配信開始予定。予定価格は24.99米ドルで、Steamの基準では国内向けには3000円程度となる見込みだ。

Naoto Morooka
Naoto Morooka

1000時間まではチュートリアルと言われるようなゲームが大好物。言語学や神話も好きで、ゲームに独自の言語や神話が出てくると小躍りします。

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