電通手がける「ひたすらスケジュール調整」ゲーム『Scheduler』発表。バレなきゃサボってもいい、激務捌きまくり出世ゲーム

電通グループの社内横断チーム「デンツウゲームセンター」は3月7日、『Scheduler』を発表した。対応プラットフォームおよび発売日は未定。開発初期段階のデモ版がPCブラウザ向けに公開されている。
『Scheduler』はスケジュール調整を題材としたパズルゲームだ。自身のスケジュールはチーム内に共有されており、空いている時間には次々と面談や会議の予定が埋まっていく。重要度の高い予定は優先的に消化しつつ、自身の作業もこなす必要がある。ときには交渉したりサボったりすることでスケジュールを調整し、社内評価を上げてCEOを目指すのだ。
ゲームプレイではスケジュール帳を模した画面に、スケジュールが次々と降ってきて予定が埋まっていき、左上から自動的に消化されていく。予定には絶対に動かせない赤いスケジュールや、自由に移動可能な青いスケジュールなど4色のスケジュールが存在。ダブルブッキングや無駄な残業はマイナス評価となってしまうため、スケジュールが重ならないよう上手く調整していく。どうしてもスケジュールが重なってしまう場合は、交渉カードやサボりカードにより回避できる。また、プレゼンのようなイベントも用意されており、失敗した場合は緊急作業が大量に発生することもあるようだ。ピンチをどう切り抜けるのかプレイヤーの腕の見せどころとなるのだろう。
本作は現実のスケジュール調整がパズルのようであることから着想を得たという。ビジネスパーソンの日常とスリルをリアルに体験できるともアピールされている。また、医師やミュージシャンのスケジュール調整などさまざまな職種への展開も構想されているようだ。
本作を開発するデンツウゲームセンターは、大手広告代理店である電通グループにて2023年9月に発足した社内横断チームだ。200名以上の人材を、ゲームコンテンツへの関心の深さなどによりデータベース化することで、さまざまなゲームの広告案件に最適なチームを構築できるという。
そんな、デンツウゲームセンターが2月1日にゲーム開発プロジェクトを始動。生成AIを活用して開発されており、3月8日および9日に開催されたゲームイベント「TOKYO INDIE GAMES SUMMIT 2025」にて本作を含む4タイトルが出展された。そのほかのタイトルとしてはPC用カードゲーム『Verse of Birth(バースオブバース』、謎解きノベルゲーム『噺の話(はなしのはなし)』、戦略RPGゲーム『じゃあお前がヒーラーやってみろ』となっており、すべて開発パートナーを募集中だという。
『Scheduler』はデンツウゲームセンターにより開発中だ。