マルチ対応・麻薬密売シム『Schedule I』リリース直後から同接6万人越えの大注目。「やけにリアルなドラッグ製造」「ギャンブルができるカジノ」などが人気博す
TVGSは3月25日、麻薬密売シミュレーションゲーム『Schedule I』を早期アクセスで配信開始した。本作はやたらリアルなドラッグ製造などが話題となり、さっそく人気を集めている。

デベロッパーのTVGSは3月25日、麻薬密売シミュレーションゲーム『Schedule I』を早期アクセスで配信開始した。対応プラットフォームはPC(Steam)。最大4人での協力プレイに対応している。
『Schedule I』は、薬物の密売をテーマにした一人称視点のシミュレーションゲームだ。ドラッグの製造・販売を通してゼロから薬物帝国を築き上げ、暗黒街の頂点を目指していく。プレイヤーはお金もモノも人脈もない状態で、新天地「Hyland Point」に足を踏み入れる。すると収監されたはずの叔父ネルソンからの連絡を受ける。ネルソンは、スマートフォンでは話せない内容だと言うので、近くの公衆電話を通してやり取りすることになる。そうしてプレイヤーはネルソンから麻薬栽培のテクニックを授かり、金稼ぎをすることとなるのだ。
本作のゲームプレイは、街のオブジェクトにインタラクトしたり、インベントリのアイテムを使用したりといったシンプルな操作で進行する。ネルソンが隠したスタッシュからお金を受け取ったら、必要な資材をお店で取り揃えていく。紹介してもらった密売人から大麻の種を受け取ったら、モーテルの一室で栽培を始めよう。


ちなみに本作には大麻だけでなく、コカインや覚醒剤など多種多様なドラッグが登場する。それぞれ製造方法は異なり、レシピをアンロックすることで徐々に扱える種類が増えていく。たとえば大麻の場合、まず栽培テントを設置する。そして土の準備や水やり、ハサミによるトリミングなどさまざまな工程を経て収穫に至る。栽培のためにいくつも段階を踏む、本格的な薬物製造が楽しめるのが本作の特徴だ。薬物を製造したら、街の住人に売りつけることでお金を得よう。ビジネスを通じて大きな資金を獲得したら、さらに大きな物件を購入。ドラッグ製造の規模を少しずつスケールアップしていくのだ。製造や流通を手伝う従業員を雇えばさらなる事業拡大を進めていくことができるだろう。
ドラッグ密売に手を染めたからには、さまざまな厄介ごとにも対処する必要がある。夜間は外出禁止令が出ているため、警察に見つからないように行動しなければならない。また薬物を巡っては、カルテルのライバルと揉め事が発生することも。銃を使った戦闘も起こるため、武器の携帯も欠かせない。

本作は、配信開始後すぐさま6万人以上同時接続プレイヤー数を獲得するロケットスタートを切った(SteamDB)。また本稿執筆時点ではすでに1000件以上のSteamユーザーレビューが寄せられており、そのうち実に99%が好評とする「圧倒的に好評」ステータスを獲得している。
この盛況の背景には、700万人近くのフォロワーを有するストリーマーのCaseOh氏などをはじめとし、多数のインフルエンサーによってプレイされた影響がありそうだ。ゲームの内容としてはかなりダーティーな作品ではあるが、可愛らしいキャラクターのグラフィックなど全体的にほんわかした雰囲気が漂っており、妙にリアルな薬物の製造プロセスなどとのギャップも魅力となっている模様。また、本作にはいくつかのミニゲームが実装されており、ブラックジャックでギャンブルができるカジノが特に人気のようだ。稼いだお金を使い、麻薬栽培そっちのけでカジノに入り浸り、破産したプレイヤーも散見される。

本作を手がけるTVGSは、開発者のTyler氏による個人デベロッパーだ。2年間の早期アクセスの中で、毎月大きなアップデートをおこなっていく予定とのこと。マップの拡大やドラッグの追加のほか、稼いだお金の使い道となる楽しいコンテンツを増やしていくとしている。また、ユーザーから熱望されているコンソール版への移植については、ゲームの内容的にストアの承認を得られるかわからないため、PC版が順調に売れてから各社に掛け合う方針のようだ。なおゲーム開始時の警告にもある通り、本作には薬物の使用を推奨したり製造プロセスを広めたりする意図はないとしている。必ずゲーム内だけで楽しんでいただきたい。
『Schedule I』はPC(Steam)向けに、早期アクセスで配信中。リリースを記念して15%オフの税込1955円で購入可能なセールも4月1日まで実施されている。