『天穂のサクナヒメ』約4年越しに二次創作ガイドラインを公開。困ったことが起きないように

 

国内のサークルであるえーでるわいすは7月10日、『天穂のサクナヒメ』の二次創作ガイドラインを公開した。同作では、7月6日よりテレビアニメが放送中。ガイドラインでは、個人の趣味の範囲としてのファン・同人活動について、禁止事項が記されている。

『天穂のサクナヒメ』は、同人ゲームサークル・えーでるわいすが制作し2020年11月に発売された、和風アクションRPGである。本作の主人公サクナヒメは、武神と豊穣神を両親にもつ神であり、神界でぐうたらな毎日を過ごしていた。しかしサクナヒメは、あるきっかけから神界を追放されてしまう。鬼が支配するヒノエ島の調査を命じられたサクナヒメは、米づくりに励みながら鬼と戦い、島の調査を進めていく。


ゲームプレイとしても、本格的な稲作シミュレーションが展開。季節が流れる中で、プレイヤーが田植えから収穫まで、米づくりの工程をおこなう。また豊穣神であるサクナヒメは、稲作の成果によって強く成長し、鬼との戦いを有利に進められるようになる。本作では稲作シミュレーションとアクションによって、鬼の支配する島での暮らしと調査が描かれるのだ。なお本作はSteamのユーザーレビューでは、記事執筆時点で4266件中92%の好評を得てステータス「非常に好評」を獲得。2024年3月の発表によれば、全世界累計出荷本数150万本を突破しているそうだ。


そんな本作において本日7月10日、「天穂のサクナヒメ 二次創作ガイドライン」が公開された。本作関連の活動にまつわる事項では、プレイ動画配信については、2020年11月のえーでるわいすのなる氏のポストにて、制限なく自由にやって構わない旨が明かされていた。本作では発売から約4年が経過しているが、先日からテレビアニメが放送中されている。そうした状況を受けて、二次創作ガイドラインが公開されたのだろう。なる氏のポストによれば、同氏はなるべく干渉したくないとしつつ、困ったことが起きないようにガイドラインが定められたようだ。


ガイドラインでは、個人の趣味の範囲としてのファン・同人活動について、禁止事項に従う範囲で自由とされている。具体的な禁止事項としては、公式と誤解されうる表現や営利目的の活動、原作のイメージを損なう内容などが挙げられている。また同人イベント・国内同人ショップ以外での商業流通による頒布販売は禁止。Steamでの販売もえーでるわいすの許可が必要とされている。個人の趣味の範囲としての同人活動などを自由におこなっていいとするガイドラインになっているのだろう。ガイドラインの詳細については、えーでるわいすの公式サイトを確認してほしい。

天穂のサクナヒメ』は、PS4/Nintendo Switch/PC(Steam/Epic Gamesストア)向けに発売中。Steamでは7月12日までの期間50%オフのセールが実施されており、1639円で購入できる。また本作では7月6日よりテレビアニメが放送中だ。