オープンワールドサバイバル『Rust』Steam版向けになぜか中世全開な大型アプデ「Primitive」配信開始。“ハイテク禁止”の殴り合い開幕
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Facepunch Studiosは2月7日、『Rust』PC(Steam)版に向けて大規模アップデート「Primitive」を配信開始した。同アップデートでは、ハイテクなアイテムなどが登場せず、“中世風”の兵器などが登場するモードが追加されている。
『Rust』は多人数参加型のオープンワールドサバイバルFPS。ポストアポカリプスの雰囲気が漂う一つの島の中に最大100人のプレイヤーが押し込まれ、協力したり敵対したりしながら限られた資源を確保して生き延びるのが目標になる。水と食料を確保して雨や寒さをしのぐ家を建て、野生動物や敵対プレイヤーと戦い、時には放射能汚染の影響からも身を守らねばならない。ゲーム開始からしばらくは石斧や弓といった簡素な装備しか作れないが、資源を確保していくうちにフルオートライフルやロケットランチャーのような銃火器までクラフトできるようになる。
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今回のアップデートではあえて近代的な技術知識が永遠に失われた「プリミティブゲームモード」が実装された。このゲームモードのサーバーで許可されている武器は各種近接攻撃や弓、もっとも近代的な武器で金属の筒にグリップをつけただけのエオカピストル、豆缶グレネード、モロトフカクテル(火炎瓶)といった簡素な物に限られる。
また施設攻撃に効果的なロケット兵器やC4爆弾などはすべて削除され、かわりに投石機や攻城塔、破城槌、バリスタといった攻城兵器が追加された。それを防ぐ防御施設も装甲のある物や金属製のものは禁止、最も強力なものでも石製のものまでとなっている。また多くの銃器の撤廃の一方、プレイヤーは盾の装備が可能になり肉弾戦がより行いやすくなった。
追加された兵器群はまるで中世ヨーロッパを彷彿とさせるものだが、「Primitive(原始的な)」の語を冠していることもあり、意図的に“中世風”にしているようだ。本作向けには公式DLCとして「中世パック」が販売された。中世パックスキンを使えば、拾った防護服やジャンクむき出しのものとは違う中世風の本格的な甲冑を装備できる。また年季の入ったチェストや木製杭付きバリケードなどの古風なオブジェクトなども設置可能になる。
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そして騎馬戦を想定して馬の仕様が全面的に改良され、馬の踏破する力が向上した。ほとんどの地形を渡り、泳ぐことができるうえ、木を自動的に避けるようになるなど利便性が向上。攻城兵器の牽引など、力仕事もこなせるようになった。またプレイヤーがバイクや馬の騎乗中にダメージによって座席から落下する際、プレイヤーはラグドール化されリアルな物理演算挙動をするようになった。ダメージ表現がより生々しくなり、投石機で射出されてしまった人間などにも適用されるようだ。
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その他にも今回のアップデートでは馬のサーバーへの負荷の低減や通信量の削減など、ゲーム内要素だけでなく、システム面でも多くの改善がおこなわれている。詳細はパッチノートで確認されたい。
『Rust』「Primitive」アップデートはPC(Steam)向けに配信中。なお本作は2月9日午前3時まで定価の50%オフとなる税込2250円で購入可能だ。