オープンワールドサバイバル『Rust』開発元、ジャングルが“ガチジャングルすぎた”として新アプデで調整。資源探し過酷環境から優しめに
Facepunch Studiosは6月6日、『Rust』Steam版に向けてアップデートを配信。ジャングルバイオームにおける各要素の調整などがおこなわれている。あまりにジャングルが“茂りすぎていた”ようだ。

Facepunch Studiosは6月6日、『Rust』Steam版に向けてアップデートを配信した。今回のアップデートでは、先日実装された新バイオーム「ジャングル」の修正を中心として、いくつかの要素が調整されている。
『Rust』はオープンワールド・オンラインサバイバルゲームだ。プレイヤーは石と松明だけを持った状態で、ポストアポカリプス世界を生き抜く。飢えや渇き、寒さなどに対処しなければならないほか、敵対的な野生動物やNPC、そしてほかプレイヤーとの過酷な衝突も本作の特徴となっている。プレイヤーは生き残りをかけて拠点を設立し、クラフトで装備を整えていくこととなる。
本作については、5月1日にアップデート「JUNGLE UPDATE」が配信された。同アップデートでは、新バイオーム「ジャングル」が実装。その名の通りジャングルがモチーフとなったバイオームとなっており、温帯沿岸地域の一部に生成される。地形は起伏が少なく、川や木々が多くみられる。木々は密集しており、そこに潜んでプレイヤーの命を狙う動物もいる。なお登ることのできる木も存在しており、ツタを利用して木々を渡り歩くことも可能だ。
しかしながらこのジャングルバイオームでは、植物が密集する都合上、資源を見つけにくいという問題が多く指摘されていた。Facepunch Studiosもこの指摘を把握しており、植物が多く茂り視認性が悪い状況を「あまりにジャングルらしすぎた」と表現している。そのため、今回のアップデートでは、全体的に資源を発見しやすくなっている。たとえば野生の麻は丈が高くなり、見つけやすくなった。加えて紫色の花が咲くようになったため、背の高さだけでなく色味でも判断がつきやすくなった。

そして岩石が生成されるにあたり、その密度が上昇。よりまとまって岩石が生成されるようになり、鉱石が入手しやすくなった。そのほかベリーが収穫できる茂みも、マップ全体の食糧分布の観点から、ジャングル専用オブジェクトとしてスポーン率を設定されたようだ。このことにより、ジャングルでの資源の確保が容易になるだろう。
ジャングルに向けた調整としてはこのほかにも、車やバイクがジャングルの道路沿いに登場。このことで、木々の中で立ち往生しているように見えなくなり、より自然な印象を与えるようにしたという。またプレイヤーが選ばない限りはジャングルの中心に直接スポーンしないようになっているとのこと。スポーンと共に密林のど真ん中に放り込まれるような事態もなくなることだろう。

そのほかの調整としては、銃器に装着できるサプレッサー「ソーダ缶サプレッサー」と「オイルフィルターサプレッサー」が登場。この2つはクラフトが可能ながら、すぐに壊れてしまう廉価版のサプレッサーとなった。ソーダ缶のものではアサルトライフル約12発分、オイルフィルター版では約48発射撃すると壊れてしまう。サプレッサーも消費資源として管理する必要ができた。なお既存のサプレッサーはミリタリーサプレッサーとして耐久力が無限ながらクラフトができない、レアアイテムとなった。
またゲーム内でのライティングが改善され、屋外から屋内がやや暗く表示されるようになった。そのほか、以前のアップデートで肉関連のみに適用されていた「腐敗」が野菜や果物などにも適用。冷蔵庫に入れておかないと、48時間で「腐敗した食品」に変化するようになるなど、さまざまな変更が加えられている。詳細については、公式パッチノート(英語)を参照されたい。