ミスだらけの短編コメディRPG『テストプレイをサボりすぎたRPG』無料公開。“超大作”のはずが、30分でクライマックスなツッコミどころ満載作品
KSBゲームスは12月14日、『テストプレイをサボりすぎたRPG』を公開。本作はテストプレイ不足でバグやミスだらけとなったRPGを遊んでいくという設定の、短編コメディRPGだ。

KSBゲームスは12月14日、『テストプレイをサボりすぎたRPG』を公開した。対応プラットフォームはPC(BOOTH/Plicy)およびAndroidで、販売価格は無料。公式サイトや動画なども公開されている。
『テストプレイをサボりすぎたRPG』は、テストプレイ不足のためバグやミスだらけのRPGを遊んでいく、短編コメディRPGだ。本作中では、「みめひのめ†漆黒の堕天使†」氏が、ゲーム「Killing Time-漆黒の刻とカサンドラの可能世界-(Killing Time-漆黒の刻と可能世界のカサンドラ-)」を制作していた。同氏の説明によると、同作は全100章で構成された超大作RPG。プレイ時間は100時間以上、フルボイスにも対応しており、制作者自身が主人公のボイスを担当しているのだという。
しかしそんな渾身の1本には、制作者の想定と異なる動作が多数存在していた。長編ゲームであるため、制作者がテストプレイを十分におこなっておらず、とんでもないミスが連発。まともにゲームをクリアすることはできず、30分ほどでクライマックスへ突入してしまう内容になっていた。黒歴史RPGがテストプレイ不足のせいで粗だらけになった、ツッコミどころの多いゲームプレイが繰り広げられる。


本作では基本的に、先述の「Killing Time-漆黒の刻とカサンドラの可能世界-」をプレイしていく。同作の主人公は、ある日テレーゼやマーシャといった仲間と共に、隣町へ行こうとする。しかし道中にはバグが存在。制作者の想定どおりのプレイでは、先に進めないようになっている。そんな進行不能の大きなバグ以外にも、テストプレイ不足ゆえの大小さまざまなミスが待ち構えている。本作ではテストプレイ不足で生じたミスを利用することで、無理やりゲームクリアを目指すのだ。
作中のミスとしてはやたら強い敵や画像データの読み込み不良、消えない立ち絵表示、亜空間を移動するNPCなどが登場。小規模な作品でありがちなバグも多数用意されている。またミスの解説を兼ねた実績機能や、本筋以外にもミスを利用して取得できるアイテムなどが登場。ゲーム後半には、突如クライマックスに突入し、壮大な旅の最後が突然やってくる点も特徴だろう。ミスがつきもののゲーム制作を題材に、思わずツッコみを入れてしまうような展開が待っているわけだ。

本作は、制作者みぬひのめ氏によるKSBゲームスが手がけている。過去作としては、『ネタバレが激しすぎるRPG―最後の敵の正体は勇者の父―』『ネタバレが激しすぎるRPG2―親友の真の姿は大魔王―』などをリリースしてきた。代表作ともいえる『ネタバレが激しすぎるRPG―最後の敵の正体は勇者の父―』は、2023年にフリーゲームとして公開。思わずツッコミを入れてしまうネタバレなネーミングや、ネタバレどおりの展開といった笑える内容などから、注目を集めてきた。また同氏は、『弱すぎるRPG』『無駄をそぎ落としすぎたRPG』など、を多数リリース。極端な設定のコミカルなゲームプレイが展開されてきた。
本作は、そんな「“すぎる”RPG」シリーズの9作目となっている。同氏のX(旧Twitter)アカウントにて、「作者がミスをしまくっているRPG」などとして、制作中の画像などが公開されてきたが、12月14日に発表と共に公開となったかたちだ。なお同氏のポストによると、本作は作中の制作者とは異なり、しっかりテストプレイをおこなった上で制作が進められてきたようだ。
『テストプレイをサボりすぎたRPG』は、PC(BOOTH/Plicy)/Android向けに公開中だ。
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