“真・女神転生×Slay the Spire風”ローグライクRPG『UNDER WORLD(仮題)』発表。天使と悪魔が争う地下世界をデッキ構築カードバトルしながら冒険
個人制作者のCARVEL氏は8月4日、制作中のローグライクRPG『UNDER WORLD(仮題)』を発表し、デモ映像を公開した。
『UNDER WORLD(仮題)』はSFC時代の『真・女神転生』シリーズとデッキ構築ローグライクである『Slay the Spire』の2作品に強いインスパイアを受けたという作品だ。本作は2025年にβ版の完成を目標としており、英語など多言語に対応するかは現時点では不明だ。制作中のα版のデモ映像では、実際のゲームプレイを見ることができた。
本作の舞台となるのは、戦争によって地上が汚染され住めない土地となり、人類が地下で生きることを余儀なくされた、世紀末の世界だ。汚染された地上から逃げ延び、わずかに残った人類らは地下世界で生きる術を模索していたが、突如、天使や悪魔の姿をした怪物が地下世界に現れるように。それと時を同じくして天使と共に地下世界を支配しようとする勢力、悪魔と共に混沌の世界を作り出そうとする勢力の二つが現れ、世界の主導権を巡って争っている。世界の情勢が安定しない中、主人公は、怪物らが現れる原因を取り除くため地下世界の奥深くへと潜り込んでいくことになるという。
実際のゲームプレイ映像を見ると、敵が点在するマップを移動し、攻撃、防御などの効果を持つカードがひとまとまりになったデッキを用いて敵を倒していくことになるようだ。特殊な効果を持つアイテムを手に入れたり、イベントをこなしたりして攻略していくゲームサイクルには『Slay the Spire』からの影響がうかがえる。
またそれだけではなく、『真・女神転生』シリーズのようにプレイヤーの行動によって「NEUTRAL(中立)」「LAW(秩序)」「CHAOS(混沌)」の3種類に変化して、プレイに影響を与える「ソウル傾向」や、プレイヤーの選択によって増減し、ゼロになるとペナルティが課される「モラル」といった要素が確認できる。この二つの要素は戦闘などで活かされるようだ。
このほかドット絵による緻密なグラフィック、モンスターやキャラクターのデザイン、アイテムやカードの効果を組み合わせ、状況に合わせた最適解を出していくターン制の戦闘なども確認可能。映像を見るに、『UNDER WORLD(仮題)』は『真・女神転生』シリーズと『Slay the Spire』という二つの作品の持ち味が上手く組み合わさった作品となりそうだ。
本作を手がけるのは個人制作者のCARVEL氏。現状では企画・設計・グラフィック・サウンドを自ら手がけているそうだが、有償でプログラム開発を請け負う企業や開発者を募集しているそうだ。2025年にβ版の完成を目標としているそうで、英語など多言語に対応するかは現時点では不明とのこと。今後の動向にも注目したい。
『UNDER WORLD(仮題)』はCARVEL氏により開発中だ。