KDreamは9月12日、『Dice Player One』を正式リリースした。対応プラットフォームはPC(Steam)で、日本語にも対応している。本作はSteamレビューにおいて早期アクセス配信時点で高い評価獲得していたゲームだ。
本作はサイコロ(ダイス)を用いて遊ぶローグライクストラテジーゲームと標榜されている。本作の基礎となっているのは、「ヨット」と呼ばれるサイコロを用いたポーカーのようなゲームだ。5つのサイコロを振って出た数字で役を作り、難易度の高い役ほど高いポイントを獲得できる。各ラウンドごとに2回までサイコロの振り直すことが可能で、5つのサイコロの中の好きなものを振りなおしてよい。出たサイコロの目からどの役を目指すべきか、そのためにはどのサイコロを振りなおすべきかがラウンドごとに問われる、シンプルながら奥深いゲームだ。
本作はそんな「ヨット」にローグライクデッキ構築の要素を加えたことで、より高い戦略性が楽しめるタイトルとなっている。ゲームスタート時点では通常のサイコロしか持っていないが、ステージクリアごとに固有の能力を持ったサイコロがランダムに提示され、それらを取得することで自分のダイスボックスを強化していく。
単体で強力な効果をもつサイコロを集めても一定の強さは見込めるが、ダイスボックス全体に共通した方向性があるとポイントは一気に伸ばしやすくなる。たとえば、1か2の出目が出る度にボーナスポイントが獲得できるサイコロを構築の軸に据え、それをサポートする能力を持つサイコロを集め、「1と2で役を作ること」に特化させるといった具合だ。
本作のユーザーレビューにおいては早期アクセス時のレビューも含めて、本稿執筆時点で185件中94%の好評が集まっている。ヨットを軸にしつつ戦略性の高さや構築の幅の広さをもつゲームプレイ賞賛する声が多く見られる。300を超える能力を持ったサイコロのおかげで、リプレイ性が非常に高いことも高評価の要因となっている。本作を手掛けるKDreamは以前にもサイコロとカードゲームを組み合わせたゲームとして『 Fatermyth 』を開発しており、そのノウハウが本作の開発にも存分に活かされているようだ。ちなみにユーザレビューでは、中毒性のあるローグライクポーカーという点で、本作を『Balatro』になぞらえる声もみられる。
今回正式リリースを迎えた本作にはさらなるアップデートが計画されているそうで、バランス調整や新しいサイコロの追加などが予定されている。また日本語表示についても、フィードバックを集めつつ改善する方針とのこと。繰り返し遊べる点が高評価を受けているタイトルだけに、今後のアップデートにも注目が集まる。
『Dice Player One』はPC(Steam)向けに配信中。現在リリースセールを開催中であり、9月27日まで定価の10%引きとなる1530円で購入可能となっている。