時間停止スタイリッシュせん滅ローグライク『Ascend to ZERO』、“日本からの熱い注目”を受けボイスも完備で日本語対応へ。さっそく日本語で遊べる無料デモ版配信中

デベロッパーのFlyway Gamesは3月7日、ローグライクアクション『Ascend to ZERO』のPC(Steam)向けデモ版を配信開始した。製品版のリリース日は未定だが、Steamストアページ表記によれば近日中に発表予定。本作には日本人プレイヤーから大きな反応が寄せられたそうで、デモ版から早速日本語表示および日本語キャラクターボイスが実装されている。
『Ascend to ZERO』は、「時間停止」の能力を活用して大量の敵をさばくタイムアクションローグライクだ。プレイヤーが目を覚ますと、そこはすでに滅びてしまった後の世界。犠牲になった仲間と破壊し尽くされた世界の運命を変えるため、自らに与えられた時間停止の能力を使いこなさなければならない。限られた30秒という時間で世界を救うべく、プレイヤーは過去の世界へとタイムスリップを繰り返していく。
本作では「攻撃が自動で行なわれる」「ランダムに提示される3択のアップグレードからひとつ選んでキャラを強化する」といった『Vampire Survivors』に代表されるゲームシステムを採用。プレイヤーは移動と時間停止を駆使して敵を撃破していく。マップは部屋のように仕切られたたくさんの空間で構成されており、各部屋ごとに沸く敵のレベル帯が決まっている。そのため、次の部屋の適正レベルに達するまでレベルを上げながら先へ進むというような流れだ。敵を撃破することで手に入るEXPでレベルがぐんぐん上がり、テンポ良くキャラを成長させられる。
本作で特徴的な時間停止の能力は、敵の大技を回避したり囲まれた状況を打開したりなど、工夫次第でさまざまな用途に活用することができる。また選択するアバターごとに、時間停止を解除した際に発動する固有アビリティなどが決まっており、時間停止を用いたアクションにより深みを与える要素となっている。


ただ時間を止められるとは言っても、制限時間内に倒せる敵の量には限りがあり、最初から遠くまで進むことはできない。そのため、序盤のうちは短い挑戦を何度も繰り返すことになる。プレイヤーには「任務」という形で「Lv.700のミノタウロスを倒す」というようなミッションが与えられ、その進捗に応じて新しい機能などが開放されていく。武器やデバイスを装備するスロットを増やせたり、制限時間やEXP獲得量の倍率を増やせたりと、少しずつ成長を繰り返すのだ。任務をこなしていくうちに次々と新しい要素が増え、自然と奥へと進めるようになるようなゲームデザインになっている。

本作はもともとitch.ioにてデモ版が公開されていたが、日本語対応を含むさまざまなアップデートを経た上で、今回Steamにおけるデモ版が登場した。ユーザーからは特に、Unreal Engine 5によって描かれるボクセル調の洗練されたグラフィックが評価されているようだ。
デモ版時点でキャラクターボイスなども含め日本語対応がなされており、日本人プレイヤーとしては嬉しいポイントだろう。本作は表示言語としては韓国語・中国語・日本語・英語の4か国語に対応しているものの、ボイスが存在するのはそのうち日本語・英語の2か国語のみだ。日本語対応に素早く着手された理由として、公式によると「日本での反応がとても熱かったため」だという。具体的な数値は不明ながら、ウィッシュリスト登録者数やユーザー反応などが積極的な日本語対応に繋がったのだろう。
『Ascend to ZERO』を手がけるFlyway Gamesは、韓国を拠点とする大手パブリッシャーKRAFTONの傘下にあるゲームスタジオだ。KRAFTONの傘下にはほかにも、『PUBG: BATTLEGROUNDS』を手がけるPUBG Studiosや、海洋惑星サバイバル『サブノーティカ(Subnautica)』の開発元Unknown Worldsなどが存在する。さまざまな人気タイトルを保有する、今韓国で最も勢いのあるゲーム会社の1つだろう。Flyway Gamesはそんな同社の下で2023年に立ち上がったばかりの新興スタジオであり、初開発作品『Ascend to ZERO』の今後の動向も期待される。
『Ascend to ZERO』はPC(Steam)向けに無料デモ版が配信中だ。配信日は未定だが、Steamストアページによると近日中とされている。