文字通り「デッキ構築ローグライト」ゲーム『ROGUE LIGHT DECK BUILDER』Steam版3月17日配信へ。地道に(家のウッド)デッキを構築するお仕事

インディーゲーム開発者のGil Lawson氏は2月25日、『ROGUE LIGHT DECK BUILDER』を3月17日にPC(Steam)向けにリリースすると発表した。文字通りの「デッキ構築ローグライト」ゲームである。

インディーゲーム開発者のGil Lawson氏は2月25日、デッキ構築ローグライトゲーム『ROGUE LIGHT DECK BUILDER』を3月17日にPC(Steam)向けにリリースすると発表した。本作は2024年5月5日にitch.ioにてリリースされ話題となったが、今回あらためてSteamでリリースされることとなった。(関連記事

『ROGUE LIGHT DECK BUILDER』はデッキ構築ローグライトゲームである。プレイヤーはチカチカ点滅する照明の下で文字通り「デッキ」を構築することになる、ウッドデッキを。要するにローグライトなデッキ構築ゲームはジャンルと見せかけて、ROGUE(不正な・面倒を起こす)なLIGHT(照明)のもとでDECK(ウッドデッキ)をBUILD(作り上げる)するという洒落である。

しかし一見ただの一発ネタとも思えるタイトルとは裏腹に、個性的な内容も目を引く作品となっている。少し不気味なクレイアニメのようなグラフィック、シュールな効果音、慣れを必要とする独特な操作性、そしてローグライト要素が実際に存在する点など、えも言われぬ味わいがあるのだ。

本作でプレイヤーは、特にチュートリアルもなしに「デッキ」を作るよう命じられる。外に出ればすぐに作業開始だ。そこには作りかけのウッドデッキがあり、プレイヤーは板を1枚1枚打ち付けていくことになる。板1枚につき、釘が4本必要だ。釘を叩くために使うハンマーはマウス操作に連動してぐにゃぐにゃと動くため、コントロールもままならない。手元が狂って手を叩いてしまうこともしばしばだ。痛い思いもしながらなんとか板を打ち付け終えたら、デッキ作りの上手さに応じて報酬が支払われる。

報酬はハンマーや釘、釘を押さえる手、作業場所の照明など、さまざまな要素の強化に使うことができる。強化が進むほど報酬を獲得しやすくなっていく仕組みだ。作業中にときどきイベントが発生することもある。素早く打ち付けるほど多くの報酬が獲得できるCash Plank(お金の板)や、潰すと報酬がもらえるBuggy(虫ちゃん)だ。ランダムなイベントがあり、好きな順序で強化を行える点では間違いなくローグライトと言えよう。強化を終えたら再びデッキを作り、報酬を獲得したらさらなる強化を行う。そうして最終的に100万ドルを獲得し「鍵」を購入すればゲームクリアだ。

今回Steamでリリースされるにあたり、Gil氏はitch.ioでリリースされたものと「だいたい同じ」としているが、リーダーボードの追加や、実績、より奇妙な釘の追加を行ったとも語っている。itch.ioでリリースされた際にもスピードランに挑戦したユーザーが開発者のGil氏に向けてスクリーンショットを送ったりしていたが、公式に「デッキ構築」の腕前を競い合える環境が整ったことになる。ストーリーを終えるまでに必要な時間は20〜30分程度と想定されている短編作品なので、気軽に手に取ってみるのも良いだろう。

『ROGUE LIGHT DECK BUILDER』はPC(Steam)向けに配信予定。価格は未定だが、itch.ioでは1.99米ドル(約300円)で配信されている

Naoto Morooka
Naoto Morooka

1000時間まではチュートリアルと言われるようなゲームが大好物。言語学や神話も好きで、ゲームに独自の言語や神話が出てくると小躍りします。

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