携帯型ゲーミングPC「ROG Xbox Ally」10月16日発売へ。Steam/Game Passなどにも対応の新デバイス、マイクロソフトからついに出る

マイクロソフトは8月20日、携帯型ゲーミングPC「ROG Xbox Ally」および「ROG Xbox Ally X」を10月16日に発売すると発表した。

マイクロソフトは8月20日、携帯型ゲーミングPC「ROG Xbox Ally」および「ROG Xbox Ally X」を10月16日に発売すると発表した。

「ROG Xbox Ally」と「ROG Xbox Ally X」は、携帯型ゲーミングPCだ。ASUSの「ROG Ally」および「ROG Ally X」をベースに、マイクロソフトとの連携で「Play Anywhere」向けに設計された機能が搭載されているという。OSにはWindows 11を採用し、Xbox Game Pass、Battle.netのほか、SteamやUbisoft Connectといった主要なPCゲームプラットフォームに対応する。また自宅のXboxコンソールにインストールされているゲームをリモートで遊ぶことができるほか、Xbox Cloud Gamingを利用すればクラウドからストリーミングでゲームをプレイ可能だ。

スペックをそれぞれ確認すると、エントリーモデルの「ROG Xbox Ally」は、AMD Ryzen Z2 Aプロセッサ、16GBメモリ、512GB M.2 SSDを搭載。一方上位モデルとなる「ROG Xbox Ally X」は、AMD Ryzen AI Z2 Extremeプロセッサ、24GBメモリ、1TB M.2 SSDを搭載している。なおどちらも7インチのフルHDディスプレイを搭載し、リフレッシュレートは120Hzだ。上位版ではUSB4 Type-Cポートを有しているほか、バッテリー容量が増加しているなど細かい違いが存在する。製品の詳細については公式サイトを確認されたい。

また、今回新たに「ハンドヘルド互換性プログラム」が発表された。このプログラムは、各メーカーと共同で何千ものタイトルについて、同機との互換性をテスト。そして最適化や検証を進めるというものだ。これによってユーザーは設定を複雑な設定をすることなく快適に遊ぶことができるという。ゲームライブラリでは互換性についてのステータスを確認でき、対応ゲームには「携帯型ゲーム機に最適化」または「ほぼ互換性あり」のバッジが表示される。

マイクロソフトが手がける新たなゲーミングデバイスということで、今年6月の発表時以来大きな注目を集めていた同機だが、このたび10月16日に発売されることが発表された。ただ価格などの情報はまだ発表されておらず、後日改めて告知される模様。なお、マイクロソフトとASUSは海外メディアIGNの取材に対して、価格に与える経済的な影響については見極める時間が必要との見方を示している。たとえば米国ではPS5の値上げが発表されたばかりであり(関連記事)、そうした市場環境の見極めに慎重な姿勢がうかがえる。特に競合となるValveの「Steam Deck」をはじめとする各社のハンドヘルドPCに対抗できるかどうかは注目される。

ROG Xbox AllyおよびROG Xbox Ally Xは10月16日発売予定。

Shion Kaneko
Shion Kaneko

夢中になりやすいのはオープンワールドゲーム。主に雪山に生息しています。

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