中国実写“死にゲーADV”『盛世天下~女帝への道~』初動でSteam同接「1万人以上」のブレイク中。一寸先は死、危険すぎる宮廷サバイバル物語

New One StudioおよびArielは9月9日、『盛世天下~女帝への道~』を配信開始した。Steam版はさっそくかなりのプレイヤー数を集め、人気を博している。

New One StudioおよびArielは9月9日、『盛世天下~女帝への道~』を配信開始した。対応プラットフォームはPC(Steam)/iOS/Android。Steam版はさっそくかなりのプレイヤー数を集め、人気を博している。

本作は、実写インタラクティブアドベンチャーゲームだ。舞台となるのは唐の時代の中国の宮廷。後に中国史上唯一の女帝となる武則天がその座につく前、宮廷での権力闘争を生き抜く様子を脚色も交えながらダイナミックに描く作品だ。

ゲームプレイは全編最大4K解像度に対応する実写映像で繰り広げられ、QTEをこなしたり、選択肢を選んだりしながら進行していく。豪華な宮廷のセットで撮影された映像は約500分収録されているそうで、人物図鑑や作中に登場したアイテムの図鑑なども用意されている。

なお宮廷には厳しい規則があり、陰謀や秘密も渦巻いている。そのため選択が思わぬ結果を呼び、多種多様なバッドエンドへと分岐していく点が本作の特徴だ。公式説明では、100以上の分岐と“超高死亡率”を備えていることがアピールされている。とはいえフローチャートにて、選択肢のポイントからやり直しが可能なシステムも用意。バッドエンドを迎えても、すぐさま別の選択肢を試せるようになっている。

本作は9月9日に配信され、すぐさまSteamでの同時接続プレイヤー数がピーク時に約1万1000人に到達する盛況を博している(SteamDB)。ユーザーレビューでは本稿執筆時点で1000件以上が集まり、うち82%が好評を投じる「非常に好評」ステータスとなっている。

本作ではストーリーの大筋は決まってはいるものの、先述したとおり多彩なバッドエンドがありそれぞれ映像付き。破滅や死に繋がる危険が次から次へと舞い込んでくるため、実写ADVゲームにもかかわらず“死にゲー”のような作風になっている点が持ち味だ。とはいえそうしたドロドロとした危うい人間関係のなかで進む本筋のストーリーも見どころになっているほか、たとえば馬上でのアクションシーンなど演出面も凝っている。バリエーション豊かな死亡シーンと共に、映像作品としての上質さも評価を受けているかたちだ。

本作を手がけるのは中国に拠点を置くNew One Studio。過去にも実写ADV『隐形守护者 The Invisible Guardian』を中国・台湾向けにのみリリースしており、最大同時接続プレイヤー数が8万人以上を誇る人気作であった(SteamDB)。

なお中国では実写ADVがさまざま展開されて人気を博してきた。近年では複数の言語向けにローカライズされる中国発の実写ADVゲームも増えており、『盛世天下~女帝への道~』についてもレビューにおいては中国語ユーザーが90%を占めているものの(SteamScout)、日本語を含む複数の言語に対応。まだ日本語レビューの母数は少ないものの好評が集まっている。

ちなみにすでに本作の続編も鋭意制作中とのこと。本作の物語はキリの良い終わり方をするものの完結はしておらず、武則天が女帝になるまでの物語が今後どのように描かれていくのかも注目される。

『盛世天下~女帝への道~』はPC(Steam)/iOS/Android向けに配信中。Steamでは9月23日まで定価の20%オフとなる960円でセール中だ。iOS/Android版は1章のみが無料で、その後の章を購入するかたちで販売されている。

Hideaki Fujiwara
Hideaki Fujiwara

なんでも遊ぶ雑食ゲーマー。『Titanfall 2』が好きだったこともあり、『Apex Legends』はリリース当初から遊び続けています。

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