ブシロード発『少女☆歌劇 レヴュースタァライト 舞台奏像劇 遙かなるエルドラド』超高評価スタート。フロントウイング制作の人気アニメ劇場版のスピンオフタイトル


ブシロードは8月8日に、ビジュアルノベル『少女☆歌劇 レヴュースタァライト 舞台奏像劇 遙かなるエルドラド』(以下、遥かなるエルドラド)をNintendo Switch/PC(Steam)向けに発売した。そんな本作はSteam好評率が98%と、ブシロードがパブリッシングをおこなうSteamタイトルの中でも最高レベルの評価を得ている。

本作は、2018年より放映されたテレビアニメ「少女☆歌劇 レヴュースタァライト」のゲーム化タイトル。もともと本アニメは2017年に初上演された舞台の主要キャストがアニメ版の声優を担当するという、ミュージカルとアニメが相互リンクするライブエンターテインメント作品だ。そんなアニメのゲーム化作品である『遥かなるエルドラド』のシナリオは、アニメ版の脚本を手がけた樋口達人氏が手がけているほか、開発は『グリザイア』シリーズや『ISLAND』などで知られ、現在はブシロードの子会社であるフロントウイングである。


アニメ・舞台版ともにストーリーは、歌劇の名門「聖翔音楽学園」の99期生である主人公・愛城華恋と、ある日幼い頃に「一緒にスタァになる」という約束を交わしながらも離れ離れになった幼なじみ・神楽ひかりが学園に転入する場面からはじまる。以前と様変わりして冷たくなったひかりを追って学園の地下に迷い込んだ華恋は、謎のキリンが主催し舞台少女達がトップスタァをかけて文字通り武器を掲げて戦いあうオーディションを発見。これに飛び入り参加した華恋が、ほかの舞台少女たちとしのぎを削っていく物語が描かれた。


そしてゲーム化作品となる『遙かなるエルドラド』は、2021年に公開されたアニメ映画「劇場版 少女☆歌劇 レヴュースタァライト」と地続きのタイトルだ。聖翔音楽学園の第101回聖翔祭「スタァライト」を控えた99期生たちが、「遙かなるエルドラド」の公演に挑むというストーリーが展開される。作中では歴史ある名作として位置づけられている戯曲であり、劇場版では華恋たちの卒業と旅立ちのモチーフとして引用されつつも、実際に映画内では詳細には描写されなかった劇中劇や、公演までの様子がゲーム化されるという構造だ。本作の特徴としては本編クリア後に解放され、プレイヤーが「遙かなるエルドラド」の配役9名を、9!(36万2880)とおりの組み合わせのなかから自由に決めて舞台を鑑賞できる「El Doradoモード」の存在が挙げられるだろう。


本作はSteamにて8月8日より販売開始され、Steamユーザーレビューではさっそく本稿執筆時点で約500件中98%が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得。アニメの続編である劇場版のスピンオフタイトルということで、コアなシリーズファンとみられるユーザーからの評価も散見される。また劇場版においてフォーカスされなかった人物同士のやりとりが見られたり、劇場版の“その後”が描かれたりと今まで明かされていなかった空白が埋められたとして、本編を補完するスピンオフとしての完成度を評価する声が多く見られる。充実した内容から、ファンからの評価が集まっているようだ。

このほか中国語・簡体字を中心に外国語ユーザーからも多数の好評が寄せられている。作品のグローバルな人気とローカライズの存在も、ユーザーレビューに反映されている様子だ。今後もゲームも絡めたメディアミックス展開がおこなわれるかどうかは注目されるところだろう。

『少女☆歌劇 レヴュースタァライト 舞台奏像劇 遙かなるエルドラド』は、Nintendo Switch/PC(Steam)にて発売中。価格は通常版がパッケージ版・ダウンロード版ともに税込3980円。