人気協力ホラー『R.E.P.O.』大型アプデのとある追加モンスターが話題に。撫で続けないと殴ってくる、剛腕マッチョ犬

『R.E.P.O.』のとある追加モンスターが話題となっている。

デベロッパーのsemiworkは10月31日に、人気協力ホラーゲーム『R.E.P.O.』に向けて大型アップデートv0.3.0を配信開始した。同アップデートでは、新たに10体のモンスターが新規実装。なかでも、とあるモンスターが国内外のXゲームコミュニティにて話題となっているようだ。

『R.E.P.O.』は「物理演算ベース」の協力プレイ対応ホラーゲームだ。本作では重さや当たり判定など、ゲーム内のオブジェクトがすべて物理法則に従って動く。プレイヤーの目的は、廃墟から貴重品をなるべく多く持ち帰ること。ステージに点在する貴重品にはそれぞれ価値がついており、落としたりぶつけたりすると、その数値がどんどん減ってしまう。プレイヤーは廃墟に蔓延るモンスターたちから逃げるか相対しながら、貴重品を集めて慎重に運ばなければならない。

本作に向けては10月31日、「Monster Update」と題された大型アップデートが配信。新たに10体の新モンスターが実装されるという大掛かりな内容となっている。そのなかでもひと際注目を集めているのが「Elsa(エルサ)」というモンスターだ。

Elsaは白い犬の形をした、可愛らしい小型モンスター。通常時はプレイヤーを追尾しつつ、友好的に触れ合おうと近寄ってくる。プレイヤーはElsaをインタラクトすることで“撫でる”ことが可能となっており、Elsaはプレイヤーから撫でられることで満足そうな素振りを見せるようだ。ただし、プレイヤーが貴重品などに気を取られてElsaを撫でることを怠ると、Elsaは徐々に機嫌を損ねる。ある一定レベルを超えるとElsaは攻撃モードへと移行し、四足歩行から二足歩行に変化。両手両足も筋肉隆々のマッチョ体系へと変貌し、プレイヤーを殴りかかるために全速力で突進してくるようだ。

はじめは可愛らしい姿を見せる一方で、その後恐ろしいマッチョモンスターに変貌する白い犬のElsaは瞬く間にゲームコミュニティで話題となった。「犬を撫でることができるゲーム」を記録することをモットーとするX(旧Twitter)アカウント「Can You Pet the Dog?」もElsaに注目したようで、本作に登場するElsaの変貌シーンや生態をポストしている。投稿に対するユーザーの反応としては、「He won’t bite(噛まないから大丈夫)」という飼い主が使う常套句とともにマッチョElsaのスクリーンショットを含んだリプライや、ほか映画・ゲーム作品にも登場するマッチョ犬との比較など様々。他作品でいうと『Undertale』の巨大犬やネットミーム「Doge」の柴犬などを含め、マッチョ犬は元々ある種での「ネットミーム的」な面白さもあるようで、プレイヤーたちは新たに登場したマッチョ犬の存在を面白おかしく受け入れているようだ。

なお本作のゲーム要素を検証した一部プレイヤーによると、Elsaの体力は600HPとのこと。これは本作において抜きん出た数値であり、旧バージョンで最も体力の高かった「Trudge」が500HPであったことを考えると、Elsaのバケモノ具合が際立つことだろう。

『R.E.P.O.』最新アップデートにおいて新たに実装されたモンスターは、Elsaを含めて全10種類。マッチョ犬だけでなく、数多くの奇々怪々としたモンスターたちが実装されているようだ。Elsaはプレイヤーを噛むことはないようだが、代わりに上腕二頭筋の餌食となるプレイヤーが数多く現れることだろう。Elsaに出会ったときは、頭をやさしく撫でてあげることを怠らないように心がけたい。

『R.E.P.O.』は、PC(Steam)向けに早期アクセスにて配信中だ。

Mayo Kawano
Mayo Kawano

豪州在住の薬剤師およびにゲーム翻訳者。サバイバルクラフトゲームを主食として、ステルスゲームはデザートとする。

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