人気協力ホラー『R.E.P.O.』大規模アプデついに配信開始。新マップや新武器、“ちょっと空飛べる”新アプグレも本実装の特盛りアプデ  

semiworksは6月26日、『R.E.P.O.』に向けてアップデートv0.2.0を配信。カートキャノンをはじめとした武器や新マップ、新ギミックなど各要素が本実装されている。

semiworksは6月26日、協力型ホラーゲーム『R.E.P.O.』に向けて「The Museum Update」と題したv0.2.0を配信開始した。対応プラットフォームはPC(Steam)。本アップデートでは過去複数回に分けて配信された本作のベータ版アプデ内容を正式実装したかたちとなる大型アップデートとなっている。新マップ「Museum of Human Arts」やレベル上昇に伴うゲーム難易度の調整を盛り込んだ「Moon Phase」ギミック、数々の新アイテムや調整などを含めた大掛かりな内容となっている。

『R.E.P.O.』は「物理演算ベース」の協力プレイ対応ホラーゲームだ。本作では重さや当たり判定など、ゲーム内のオブジェクトがすべて物理法則に従って動く。プレイヤーの目的は、廃墟から貴重品をなるべく多く持ち帰ること。ステージに点在する貴重品にはそれぞれ価値がついており、落としたりぶつけたりすると、その数値はどんどん減ってしまう。プレイヤーは廃墟に蔓延るモンスターたちから逃げるか相対しながら、貴重品を集めて慎重に運ばなければならない。

このたびSteamにて正式実装されたv0.2.0では、新マップ「The Museum of Human Arts」が実装された。Museum of Human Artsは大きく空間が開けた博物館となっており、高台にアイテムが配置されているなど、パルクール要素が多く存在するマップとなっている。一部エリアにはダメージを与えるレーザーが配置されているため、貴重品に近づく際には最新の注意を払う必要があるだろう。また新たに実装された貴重品もほかマップでは見ることができない奇怪な造形をしており、爆発したり、プレイヤーを吹き飛ばしたりするなどのギミックを秘めている。プレイヤー同士での連携や、運搬スキルが大いにためされるマップとなっているようだ。

またレベルごとの難易度調整として、新たに「Moon Phases」が実装されている。Moon Phasesは5レベルごとに難易度を上昇させる、難易度調整システムとなっている。レベル5以降は「一定期間プレイヤーが敵に触れるとプレイヤーがスタンする」Overcharge(オーバーチャージ)システムが導入されたり、敵が奈落に落ちた際に受けるダメージが低下するなど、5レベルごとに敵の処理が困難になる調整が設けられている。また難易度調整ではほかにも敵の体力や攻撃力の調整や、一部の敵がプレイヤーにより回転させられなくなるなどの調整が盛り込まれている。

一方でプレイヤーが敵を処理するための手段として、新たな武器やアップグレードも実装されている。プレイヤーがアイテムを運搬するためのカートに装着可能なC.A.R.T. CannonやLaser、敵をスタンさせるProdzapやBoltzap、敵を吹き飛ばすPulse PistolやPhoton Blasterが実装されている。また従来の近接武器の取り回しが向上したり、火力や耐久値が上昇するなど、アイテム周りに大幅な拡張がなされている。さらにプレイヤーアップグレードにおいては、しゃがんだ際のスタミナ回復率を上昇させるCrouch Restや短時間空中を飛ぶことができるTumble Wingsなどが実装されており、プレイヤーのプレイスタイルに応じて逃げ回ったり、飛び回ったりも可能となっている。

本アップデートでは、ほかにもプレイヤーの表情を変えることができるエモート機能が実装されたほか、アイテムショップの値段調整、遊びやすさ向上を目的としたプレイヤーUIやマッチングシステムの実装など、大掛かりな内容となっている。そのため本アップデートの全文が気になるひとは、ぜひ公式パッチノート(英語)を確認されたい。

『R.E.P.O.』は、PC(Steam)向けに早期アクセスにて配信中だ。大幅な進化を遂げた本作が、今後どのような変化を遂げていくのか期待したい。

Mayo Kawano
Mayo Kawano

豪州在住の薬剤師およびにゲーム翻訳者。サバイバルクラフトゲームを主食として、ステルスゲームはデザートとする。

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