『レッド・デッド・リデンプション2』の主人公役俳優、撮影で“太ももパンパンになった”とこぼす。ロックスターの「しゃがみ走り」への執念


レッド・デッド・リデンプション2』にて主人公アーサーの声優およびモーションアクターを務めたRoger Clark氏が8月1日、海外ゲームメディアGamologyの動画に出演し、本作の収録における数々のエピソードを振り返った。Clark氏いわく一番大変だったのは「しゃがんで走ること」だったそうだ。

『レッド・デッド・リデンプション2』は2018年にRockstar Gamesより発売された、西部開拓時代末期を舞台としたオープンワールドゲームのシリーズ最新作だ。19世紀末、移民の増加とフロンティアの消滅とともに開拓時代は終わりに近づき、現代アメリカへと変化を遂げようとしていた。ガンマンと無法者が姿を消しつつある時代の変革期の中で、主人公であるアーサーを含む無法者たちは、現代化の波から逃れるべく、アメリカ中部(ハートランド)およびフロンティアの過酷な大自然を冒険することになる。


そんな本作について、Gamology が8月1日、主人公アーサーの声優とモーションアクターを務めたRoger Clark氏に対しインタビューを実施。同氏が撮影における秘話などを語った。その中でClark氏は、『レッド・デッド・リデンプション2』で何が一番大変だったかよく聞かれると述べつつ、それは「しゃがんで走ることだった」と明かした。

Clark氏はしゃがみに関連する動きのモーションキャプチャーにあたって、数日間はしゃがみ走りを続けたと振り返った。撮影では、単にしゃがんで歩いたり走ったりするモーションだけではなく、所持している武器に応じた動きの変化もつける必要があったようだ。

ステルスのほか、銃の1丁持ち、あるいは2丁持ちのしゃがみ走り、そしてライフルを所持している際のしゃがみ走りなど、さまざまなバリエーションの撮影で数日間もしゃがまなければならなかったという。その結果、3日後には「太ももが痛くてたまらない(my thighs were absolutely killing me)」状態になったのだという。

Image Credit: Gamology on YouTube


Clark氏はそうした苦しい思い出を振り返ると共に、Rockstar Gamesがディテールに大きな注意を払っているとコメントしている。『レッド・デッド・リデンプション2』においては、たとえば野草を摘んだり、狩った動物の皮を剥いだりといった動作は省略されることなく描かれる。また地面に残る足跡、ほかにも品種やオスメスにわたるまで細かく再現された動物など、徹底した作りこみは枚挙に暇がない。Clark氏の太ももが痛くてたまらなくなるほどまで続けられた「しゃがみ走りのモーション」の撮影も、Rockstar Gamesによるこだわりなのだろう。

なお動画(英語)では、「時を越え、血で血を洗う」にてブレイスウェイト荘園に突入する際のモーションや、馬を使ったアニメーションの制作裏話などが語られている。しゃがみ走り以外の部分も、やはり徹底して作り込まれていたようだ。気になった人は動画を視聴してみるといいだろう。

『レッド・デッド・リデンプション2』はPC(Steam/Epic Gamesストア)およびPS4/Xbox One向けに販売中だ。