分岐タイムループRPG『リチョイス』Steam向けに正式発表。10日間のループと「記憶へ潜る力」で、推しの失踪事件に立ち向かう

ユキアラレ氏は12月7日、『RE:Choice』を正式告知した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、発売時期などは未定。本作は記憶に潜る力とやり直しで事件に立ち向かうアドベンチャーRPGで、『ペルソナ』シリーズや『Detroit Become Human』の影響を受けているという。

個人ゲーム開発者のユキアラレ氏は12月7日、『RE:Choice(リチョイス)』を正式告知した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、発売時期などは未定。告知にあわせて、公式サイトやPVなどが公開されている。

『リチョイス』は、記憶に潜る力とやり直しで推しの失踪事件に立ち向かう、タイムループアドベンチャーRPGである。本作の主人公は記憶に潜る力をもつ高校生だ。彼は、他人の記憶が見えるために周囲から恐れられ、孤立していた。ある時、主人公は意思疎通できる不思議なカモと出会う。同じ配信者アイドルが好きな主人公とカモは、推し活を通して仲を深めていく。しかし2人はあるきっかけから、推しの失踪事件が起こると知る。2人は事件の調査に乗り出すものの、10日後には実際に事件が発生。その直後、気がつくと主人公たちは記憶をもったまま、失踪事件が起こる10日前に戻っていた。記憶に潜る力とタイムループで推しの失踪事件や陰謀に立ち向かう、運命を改変する物語が描かれる。

主人公とカモは他人の記憶へ潜る力を使って、10日後に起こる人気配信者の失踪事件を調査する。本作でプレイヤーは失踪事件までの時間、主人公を操作して自由に行動できるという。資料によると誰かの記憶へ潜ったり、キャラクターと交流したり、ステータスを上げたりなどが可能。立てこもり事件に巻き込まれるシーンも存在するようだ。本作では物語が、ゲーム序盤から選択次第で分岐するとのこと。本作では誰かの記憶や調査によって手がかりを掴み、何度も同じ時間を繰り返して、失踪事件や巨大な陰謀に立ち向かうわけだ。

また本作では主人公が記憶に潜る際に、記憶の世界に存在する機械獣と戦う。バトルの詳細は不明であるものの、銃を使って戦う3Dアクションのような映像が確認できる。バトルシステムとしては、自動ロックオンや無制限のポーズ機能が用意されているため、アクションをあまり遊ばなくともプレイしやすい仕組みになっているそうだ。なお物語の中では、なぜ記憶の世界に機械獣が現れるようになったのか。機械獣とは何なのかといった謎も明かされていくそうだ。

本作は、趣味で個人ゲーム開発をしているというユキアラレ氏が手がけている。ゲームクリエイターズCAMP内の情報によると、過去作としては『俺に父親を救うことができるのか』『三匹の子ブタと閉じ込められたオオカミ』といった作品をスマートフォン向けにリリース。『時を止めてよロボ神さま!』では、「日本ゲーム大賞 2015 アマチュア部門」の最終審査16作品に選ばれていた。

本作『リチョイス』は、ユキアラレ氏個人と外注のクリエイターたちによって制作中。情報を見る限り一部イベントに出展されていたものの、Web上では今回初めてのタイトル告知となっている。資料によると、『ペルソナ』シリーズや『Detroit Become Human』の影響を受けており、「ペルソナでデトロイトのような体験がしたい」と思って制作が進められているようだ。

『リチョイス』は、PC(Steam)向けに開発中だ。

Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

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