ゲームデバッガー漫画「この世界は不完全すぎる」アニメ版公式、大量の“バグ”を公式サイトに仕込む。わざとだけどなんか探しちゃう

 

漫画「この世界は不完全すぎる」公式は6月24日、同作公式サイトに“バグ”があるとして、X(旧Twitter)にて報告しユーザーに修正箇所の調査を呼びかけた。実際には、同漫画のアニメ放送開始にあたっての宣伝として、バグのような挙動を公式サイトに散りばめたかたち。そしてSNS上ではこの“バグ探し”を楽しむユーザーが散見される。

「この世界は不完全すぎる」は、左藤真通氏による漫画作品だ。本作の舞台となるのは、小国ひしめき合うとある島。物語は、ドラゴンに襲われた小さな村を、主人公である冒険者・ハガが訪れるところから始まる。実はこの世界は「未完成の完全体感型VRゲーム」であり、ハガはその中に閉じ込められたデバッガーであった。大量のバグと謎を秘めた、壊れかけたゲーム世界を巡るハガの受難が始まる。


「この世界は不完全すぎる」は講談社の「コミックDAYS」で連載中。本稿執筆時点で既刊11巻の人気作品である。アニメ化も決定し、100studioとstudioぱれっとが製作を担当。7月5日26時23分(7月6日2時23分)より、TBS・MBS・BS-TBSで毎週金曜日深夜に放送予定となっている。そして放送が間近に迫った6月24日、本作公式Xアカウントが「公式サイトにバグが発見された」と告知。放送に向けて修正に取り組むと伝えた。もちろん、これは本作のテーマになぞらえた宣伝である。

しかし、それを承知の上で、楽しげに公式サイトの“バグ”探しにいそしむユーザーもちらほら見受けられる。実際に同サイトで見られる不具合と思しき挙動としては、「メニューにてひらがな/カタカナ/英字が不規則に混ざっている」「キャラ紹介ページが主人公だけ重複」「動画紹介ページの要素が重複」「公開ページのはずなのに、謎のID/パスワード認証を要求される」などさまざま存在している。

ちょっぴりわざとらしい不具合から、「作業時に疲れていたり、うっかりしていたら本当にやってしまいそう」と思う不具合までバラエティ豊かだ。本当にバグ・不具合が存在しても、今なら気づかれないかもしれない。なお、本作公式Xにおけるキャラ紹介といった投稿も、文字の様子がややおかしい。

こうした不具合については、随時“修正”が進められているようであり、放送開始時にはすっかり消え去っているかもしれない。自分の目でバグ探しをするのであれば、今がよいだろう。

アニメ「この世界は不完全すぎる」は、TBS・MBS・BS-TBSで7月6日2時23分より毎週金曜日に放送予定となっている。原作漫画は「コミックDAYS」で連載中だ。


貪欲な雑食ゲーマーです。物語性の強いゲームを与えると喜びますが、シューターとハクスラも反復横とびしています。