マイク必須・魔法詠唱対戦ゲーム『Mage Arena』即大好評でブームの兆し。近接ボイチャで詠唱飛び交う大混乱バトル、今なら350円
個人開発者のjrsjams氏は日本時間7月25日、対戦型シューターゲーム『Mage Arena』の早期アクセス配信を開始した。さっそく好評が寄せられ、人気を博している。

個人開発者のjrsjams氏は日本時間7月25日、対戦型シューターゲーム『Mage Arena』の早期アクセス配信を開始した。対応プラットフォームはPC(Steam)。
『Mage Arena』は実際に魔法を唱えて発動する一人称視点の対戦型シューターゲームである。本作の世界では異なる2つの勢力の魔法使いが争っている。プレイヤーは魔法使いとして、敵の魔法使いを倒すことを目指す。本作では魔法がおもな攻撃手段となるが、その発動方法は「マイクに向かって実際に魔法を唱える」というユニークなものだ。ゲーム内の近距離ボイスチャット機能も存在しており、互いに魔法を声高に叫び合って戦う大騒ぎな時間を味わえるだろう。
なお、魔法の発動が音声認識である都合上、対応言語は英語のみとなっているが、本稿執筆時点でランダムマッチ機能はなく、ロビーを立てて集合する仕組みとなっている。英語に自信がない者同士で集まって、なんとか魔法を発動しようと四苦八苦するのも良いかもしれない。

本作のゲームプレイは1対1、または4対4の対戦である。ダークファンタジーな雰囲気のマップには各チームの拠点が存在し、それぞれの旗が立てられている。プレイヤーは自チームの旗がある限り復活が可能。各チームはお互いに、相手チームの旗を奪って復活を阻止し、全滅させることを目指すという仕組みだ。
おもな攻撃手段は魔法で、音声認識で発動する。チュートリアルでは4種類の魔法を教わることができる。相手を炎で攻撃するFireballは、そのまま「Fireball」と言えば発動する。攻撃と同時に相手を減速させる氷魔法Frostboltは「Freeze」という一単語で放たれる。相手を追尾するMagic missle(表記はゲーム内ママ)も「Magic missle」と言うだけだ。任意の2地点をつなぐことができるWormholeは、「Worm」でワームホールの片方を設置、「Hole」でもう片方を設置という仕組みになっている。WormからHoleまでの設置中は喋れなくなるため無防備になるのが弱点と言えるだろう。

これらの魔法の詠唱はどれも非常に短い単語である上に、喋っている途中にうっかり魔法が発動する言葉を発してしまった場合にも漏れなく発動してしまう。開発者がTikTokに投稿した動画では「何したらいいの? Fireballって言うだけ?」と初心者魔法使いが口にしてしまい、見事にFireballを暴発させるシーンが人気を集めている。
上述したほかにも、ストアページに言及がある「Arcane Blast」や回復など、さまざまな魔法が存在しているようだが、どれほどの魔法が実装されているかは開発者からは明言されていない。本作のコミュニティ内では魔法を見つけることも楽しまれている様子で、どんな言葉でどんな魔法が発動するかの情報交換が盛んにおこなわれている。


そんな本作はリリースからさっそく人気を集めており、Steam同時接続プレイヤー数はリリース初日のピーク時で1200人以上を記録(SteamDB)。上述したTikTok動画などで注目されていたこともあってか、個人開発の新作としてかなり好調な滑り出しとなった模様だ。
Steamユーザーレビューも本稿執筆時点で約200件寄せられており、そのうち95%が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得している。対戦型FPSに音声認識による攻撃を組み合わせるという本作の斬新な仕組みが、わいわい楽しめると多くのユーザーに受け入れられている様子だ。近接ボイスチャットも相まって混沌とした戦闘が展開される点も持ち味であり、人気に繋がっているのだろう。
本作を手がけるjrsjams氏は個人でゲーム開発をおこなっているデベロッパーだ。本作がSteamでリリースする初めての作品のようだ。早期アクセス期間は3か月〜6か月ほどとなる見込みで、コミュニティのフィードバックや提案をもとに、新たなマップやNPC、魔法などの追加を計画しているとのこと。ちなみに、多くのバグが存在することを理由にゲーム価格を本来の予定よりも低くしているそうだ。今後、ゲームの安定性が増した際には予定通りの価格への値上げが予定されている。
『Mage Arena』はPC(Steam)向けに早期アクセス配信中。定価は税込350円。時期は不明ながら、4.99米ドルへの値上げが予定されており、Steamの基準では国内向けには600円程度となるだろう。