「脱MMO」を掲げたNCSOFT新作『プロジェクトM』、開発中止との報道。謎に包まれた超美麗グラフィックゲーム、そのままお蔵入りか


NCSOFTにより開発中のタイトル、『プロジェクトM(Project M)』。脱MMORPGを掲げた野心的な新作アクションアドベンチャーゲームとなることが発表されていたが、その開発が中止されたことが報道されている。韓国のメディアGame Mecaが報じている。

NCSOFTは韓国に拠点を置き、『リネージュ』シリーズや『ブレイドアンドソウル』など、主にMMORPGを多く手がけてきたゲーム会社だ。今回開発中止が報じられている『プロジェクトM』は、そんな同社にとって“脱MMORPG”への挑戦になるといい、Unreal Engine 5を採用した物語主導のアクションアドベンチャーとして開発。主にコンソール向けに展開されることが発表されていた。

『プロジェクトM』は、インタラクティブムービーを軸にしたアクションアドベンチャーゲームだ。舞台となるのは“情報粒子”で構成された世界。公開されてきたトレイラーや映像からは、QTEによって難局を切り抜けたり選択肢によって事態への対処法を選んだりと、カットシーンをインタラクティブに進行していく点が特徴となることが確認可能であった。また銃を構え、相手を狙い射撃するといったアクションシューターとしてプレイできる場面も盛り込まれていたようだ。

本作は2022年2月ごろより開発中であることがNCSOFTより明かされており、度々トレイラーが公開されてきた。NCSOFT初の野心的なプロジェクトとして発表され、その精細なグラフィックやゲームプレイ内容などが注目を集めていたタイトルだ。しかし2023年11月16日に最新トレイラーが公開されて以降、開発進捗についての続報は途絶えていた。

今回、韓国メディアGame MecaはNCSOFTの関係者との通話のなかで、『プロジェクトM』の開発が中止されたことを報じている。Game Mecaによればその他にも、現在サービス中のタイトル『BATTLE CRUSH』や、開発中の『Miniverse』『Doguri Adventure』といったタイトルも開発を中止したことがあわせて報じられている。開発・運営中であったタイトルが、まとめて見直されたのかもしれない。

“脱MMORPG”への挑戦を掲げる野心作であった『プロジェクトM』。前情報からは美麗な映像なども特徴の作品となることが期待されたものの、約1年にわたり続報がなく、報道をみるに開発中止に至ったと思われる。今後NCSOFT側からの公式発表があるかどうかも注目されるところだろう。